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英キア・グループ株が急伸、通期業績が予想上振れの見通しで

Summary
英国の建設大手キア・グループは、2026年6月期の通期業績が市場予想の上限に達するとの見通しを発表したことを受け、株価が4%以上上昇した。受注残高の拡大とアナリストの強気な評価が買い材料となった。
英国の建設・インフラ大手キア・グループ(Kier Group)の株価が21日のロンドン市場で急伸した。同社が発表した通期取引状況報告で、2026年6月30日を期末とする会計年度の売上高と利益がアナリスト予想の上限に達する見通しであることが示され、投資家の買いを誘った。
業績見通しと受注残高が好感される
キア・グループの報告によると、年度下半期も好調な勢いが持続した。業績を牽引したのは、インフラ部門における水道、高速道路、鉄道関連の各事業だ。また、建設部門ではグラスゴーの新刑務所(HMP Glasgow)のような大型プロジェクトが貢献した。
特に注目されるのは受注残高の拡大だ。原子力や水道関連の新規契約を獲得したことにより、受注残高は前年から8%増加し、119億ポンドに達した。スチュアート・トグウェル最高経営責任者(CEO)は、「受注残高の著しい増加は、英国の重要インフラ全体にわたる質の高い機会で構成されており、引き続き優れた収益見通しを提供している」と述べた。
アナリスト評価と市場の反応
Adこの好材料を受け、証券会社Panmure Liberumはキア株の投資判断「買い」を維持した。同社は、キア株が予想株価収益率(PER)約9.3倍で取引されており、同業他社に比べて「大幅なディスカウント」状態にあると指摘。改善されたバランスシートと成長性が株価にまだ十分に織り込まれていないとの見方を示している。
この日のロンドン市場は、FTSE100種株価指数が約0.5%下落するなど、全体的には軟調な地合いだった。そうした中でキアの個別の好材料が際立ち、株価は一時238.2ペンスの高値を付け、最終的に4.1%高の231.98ペンスで取引を終えた。
今後の見通し
同社は現在も自社株買いプログラムを継続しており、これまでに普通株式470万株を取得済みで、これが株価の下支え要因の一つとなっている。2026年9月15日に予定されている通期決算の正式発表に先立ち、今回の報告は投資家に対して同社の財務の健全性を示す強いシグナルとなった。