Story
ジャック・イン・ザ・ボックス株が急騰、高い空売り比率がショートスクイーズを誘発か

Summary
米ファストフードチェーンのジャック・イン・ザ・ボックス(JACK)の株価が27日の取引で急騰した。決算発表などの個別材料が見当たらない中、高い空売り比率を背景としたショートスクイーズ(踏み上げ)が主な要因とみられる。
米国のファストフード大手ジャック・イン・ザ・ボックス(NASDAQ: JACK)の株価が、2026年7月27日午前の取引で一時8.8%超上昇し、15.84ドルに達した。同社からの重要な発表がない中での急騰は、高い水準にある空売り残高を背景とした、ショートスクイーズ(踏み上げ)が再燃したことによるものと市場ではみられている。
高水準の空売りが背景に
今回の株価急騰の引き金となったのは、同社の株式に対する高い空売り圧力だ。Investing.comが報じたデータによると、2026年6月半ば時点で、同社の発行済み株式の約35%が空売りされており、貸株残高の解消に要する日数(days-to-cover ratio)も10日を超えている。これは、株価が上昇に転じた際に、空売り投資家が損失を限定するために買い戻しを急ぎ、それがさらなる株価上昇を呼ぶ「ショートスクイーズ」が極めて発生しやすい状況を示唆している。
実際に、同様の状況は2026年6月末にも発生しており、当時は1週間で株価が25%以上も急騰した経緯がある。今回も、特定の悪材料がない中で買いが集まったことで、空売り筋の買い戻しが連鎖的に発生した可能性が高い。
事業再建への期待と良好な市場環境
Adファンダメンタルズの面では、同社が推進する事業再建計画「JACK on Track」が投資家の一定の支持を集めている。この計画には、完了済みの5億ドルの債務借り換えや、2025年12月のデルタコ事業売却などが含まれる。また、8月12日に予定されている2026年第3四半期決算の発表を前に、期待感からポジションを構築する動きもあったとみられる。
さらに、当日の株式市場全体が堅調だったことも追い風となった。S&P 500が0.6%、ダウ工業株30種平均が1.1%上昇するなど、市場全体がリスクオンムードに包まれたことで、ジャック・イン・ザ・ボックスのような空売り比率の高い銘柄に投機的な買いが入りやすかった。
これらの要因が複合的に作用し、52週高値の23.91ドルから大きく下落していた同社株は、この日の取引で一時16.40ドルの高値を付けた。