Story

イラク、米からのドル現金輸送再開へ 対イラン資金流出防止で合意と報道

ENTHMSVIIDZHZH-TWJAKOHI
Jul 12, 20261 min read
イラク、米からのドル現金輸送再開へ 対イラン資金流出防止で合意と報道
Text size
Background

イラク政府が、イランとその関連組織への米ドル流出を防ぐための新たな管理策を導入することで米国側と合意し、4ヶ月にわたり中断されていた米国からの現金輸送が再開された模様だ。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が米・イラク当局者の話として報じた。

輸送停止の背景

米国財務省は今年2月下旬、イラクへの米ドル紙幣の輸送を停止するよう指示した。これは、イラクの石油販売によって得られ、ニューヨーク連邦準備銀行に預けられている資金が、物理的な現金としてイラクに送られた後、米国の制裁に違反してイランに渡っているとの懸念が高まったためだ。

この措置により、イラク政府は主要な外貨収入源へのアクセスを絶たれ、財政的に大きな圧力を受けていた。当局者によると、輸送停止期間中には、約5億ドル相当を含む少なくとも2回の現金輸送がキャンセルされたという。

合意内容と今後の見通し

今回の合意に基づき、イラク政府は以下の措置を講じることを約束したとされている。

Sample IUX Markets – In-articleAd
  • 通貨交換業者を通じたイランへの米ドル流出の阻止
  • イランの支援を受ける民兵組織メンバーへの給与支払いに米ドルが使われることの防止

この合意を受け、イラク政府がチャーターした貨物機による現金の空輸は先月下旬に再開されたと、イラク当局者は述べている。この動きは、米国がドル基軸通貨体制を利用して、イランに対する金融的な圧力を強めると同時に、イラクを自国の影響圏に引き寄せようとする広範な戦略の一環とみられる。

市場への影響

イラクにとって、ドル現金の供給再開は、国内経済の安定に不可欠だ。特に、公務員給与の支払いや輸入品の決済に必要なドルの流動性を確保し、現地通貨イラク・ディナールの為替レート安定化に寄与する可能性がある。

投資家にとっては、この一件は米国が国際金融システムにおいて依然として強力な影響力を行使していることを示す事例となる。また、中東地域で事業を展開する上で、米国の制裁遵守が地政学的な最重要リスクの一つであり続けることを浮き彫りにしている。

Back to latest news

LATEST