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イラン新最高指導者、前任者殺害への「確実な報復」を表明 中東情勢の緊迫化懸念

イランの最高指導者に新たに就任したモジタバ・ハメネイ師は、前任者であり父であるアリ・ハメネイ師の殺害に対する報復を誓う声明を発表しました。国営テレビが伝えた声明は、同師が3月8日に最高指導者に任命されて以来、初の公式メッセージとなります。
「国家の要求」として報復を明言
ロイター通信によると、国営テレビで読み上げられた声明で、モジタバ師は報復が「国家の要求」であり、「確実に」実行されなければならないと述べました。アリ・ハメネイ前最高指導者は、2月28日に米・イスラエルによるとされる空爆で殺害されました。
声明は「殉教した指導者と、これら二つの戦争における全ての殉教者の血の報復を、犯罪者である殺害者たちに行うことを誓う」としています。また、この報復はイランだけでなく「世界中の自由な人々」によっても成し遂げられるだろうと付け加えています。
市場への影響と地政学的リスク
この報復宣言は、中東地域における地政学的リスクを著しく高めるものです。市場関係者は、イランによる報復が現実となれば、ホルムズ海峡など重要な原油輸送路が不安定化し、原油価格が急騰する可能性を警戒しています。有事の際に需要が高まる金や米ドルといった安全資産への資金流入が加速することも考えられます。
Ad米国とイランは4カ月にわたる戦争の終結を目指す停戦で合意していましたが、今週に入り双方による攻撃が再燃し、合意の先行きに不透明感が広がっています。トランプ米大統領は停戦は終了したとしながらも、両国が協議を継続することで合意したと金曜日に述べています。
新指導者を巡る不確実性
モジタバ師は、父と共に空爆に巻き込まれ負傷したと報じられており、最高指導者就任後も公の場に姿を現していません。写真や映像、音声なども公開されておらず、同師の健康状態や指導力に対する不確実性が高まっています。
革命防衛隊の強力な支持を得て最高指導者となった同師の不在は、イランの政治情勢をさらに不安定にする要因となっています。37年間にわたりイランを統治したアリ・ハメネイ師の葬儀は、大規模な群衆が参列する中で行われ、金曜日に埋葬されたと国営メディアは伝えています。