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イラン新最高指導者、前任者の殺害に対する報復を表明 中東情勢緊迫化

イランのモジタバ・ハメネイ新最高指導者は、前任者で父でもあるアリ・ハメネイ師の殺害に対する報復を誓う声明を発表した。国営テレビを通じて2026年7月11日に読み上げられたこの声明は、新指導者として就任後初の公式メッセージであり、米国との脆弱な停戦合意にさらなる圧力をかけるものとなる。
報復の表明
声明によると、報復は「国民の要求」であり、「間違いなく」実行されなければならないとしている。モジタバ師は「殉教した指導者と、これら二つの戦争における全ての殉教者の血の報復を、犯罪者である殺害者たちから行うことを誓う」と述べた。
また、この報復はイランだけでなく「世界中の自由な人々」によっても遂行されるとの見方を示した。この発言は、イランが地域的な代理勢力や同盟国を通じて行動する可能性を示唆しており、投資家にとって不確実性を高める要因となる。
市場への影響と地政学リスク
今回の強硬な声明は、4ヶ月にわたる戦争の終結を目指して米国とイランの間で合意された停戦の先行きに深刻な疑問を投げかける。ロイター通信によると、今週に入り米軍とイラン軍の間で攻撃の応酬があり、既に関係は悪化していた。
Adトランプ米大統領は停戦の終了を宣言したものの、両国が協議を継続することで合意したと金曜日に述べており、外交努力が完全に閉ざされたわけではない。しかし、イラン指導部からの報復宣言は、原油価格をはじめとする金融市場に影響を及ぼす地政学リスクを著しく高める可能性がある。
新指導者を巡る不確実性
モジタバ・ハメネイ師は、2月28日に父アリ・ハメネイ師が死亡した米国・イスラエルによる空爆で負傷したと複数の高官筋が伝えている。同氏は3月8日に強力な革命防衛隊の支持を得て最高指導者に就任して以来、公の場に姿を現しておらず、写真や映像、音声なども公開されていない。
指導者の不在はイラン国内の不確実性を増幅させている。37年間にわたり統治したアリ・ハメネイ師の葬儀には大規模な群衆が集まり、国営メディアは同氏が国内で最も神聖な聖廟に埋葬されたと報じた。