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IQE株が上昇、AI需要追い風に黒字転換と通期見通し引き上げ

英AIM市場に上場する化合物半導体メーカー、IQEの株価が上昇した。同社が発表した2026年上半期(6月30日終了)の未監査決算において、AIインフラ向け需要の加速を背景に大幅な増収と黒字転換を達成し、通期の業績見通しを上方修正したことが好感された。
AI需要が牽引、上期は大幅増収で黒字転換
IQEが発表した2026年上半期の決算内容は、市場の期待を上回るものだった。主要な財務指標は以下の通り。
- 売上高: 6,460万ポンド(前年同期比43%増)
- 調整後EBITDA: 600万ポンドの黒字(前年同期は40万ポンドの赤字)
部門別では、AIインフラやデータセンター向け需要が好調だったフォトニクス部門の売上高が、前年同期比45%増の3,850万ポンドと全体の成長を牽引した。ワイヤレス部門も同40%増の2,600万ポンドと堅調だった。
財務体質も改善、通期見通しを上方修正
AdIQEはトップラインの成長に加え、財務体質の改善も示した。2026年初めに実施した8,100万ポンドの戦略的資金調達により、現在は無借金で4,160万ポンドの現金を保有している。この資金調達はMACOM Technology Solutionsが主導し、同社はIQEの取締役会にも代表を送っている。
好調な業績を受け、同社は2026年通期の売上高成長率見通しを前年比30%超へと引き上げた。アナリストのコンセンサス評価は「強い買い推奨」で、12ヶ月の平均目標株価は現在の水準を大幅に上回る61.33ペンスとなっている。
市場の逆風下での個別材料買い
この日のIQE株の上昇は、市場全体の地合いが悪い中で際立った。ホルムズ海峡を巡る米国とイランの軍事的緊張からブレント原油が1バレル=98ドルに迫り、インフレ懸念が再燃。FTSE 100指数は下落した。また、米国市場がレイバーデーの祝日で休場だったため、ロンドン市場は取引が薄かった。
このような市場環境において、IQEの株価は決算内容を評価した個別材料買いの動きとなった。売上成長、収益性の転換、財務基盤の強化という好材料が、AIやフォトニクスといった構造的な成長市場を背景に評価された形だ。