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ハイアット株が急落、客室数増加見通しの引き下げを嫌気 中東・メキシコ情勢も重し

Summary
ハイアット・ホテルズの株価が30日に9%急落した。通期の純客室数増加率の見通しを下方修正したことが嫌気されたほか、中東やメキシコでの地政学リスクが第2四半期の業績に影響を与えたことも明らかになった。
ホテル運営大手のハイアット・ホテルズ(H)の株価が30日、通期の純客室数増加率の見通しを引き下げたことを受け、9%急落した。中東紛争やメキシコでの治安悪化といった地政学リスクが重荷となっていることも、投資家心理を冷やした。
客室数増加率の見通しを下方修正
ハイアットは、2026年通期の純客室数増加率について、従来予想の6%~7%から約6%に下方修正した。マーク・ホプラメジアン最高経営責任者(CEO)は、年後半のホテル開業のタイミングについて「慎重な見方」をしていると説明した。
この下方修正が株価の急落を招いた主因とみられる。ジェフリーズのアナリスト、デビッド・カッツ氏は「ウォール街にとって、客室数増加率はRevPAR(販売可能客室数あたり宿泊売上)よりも株価評価の重要な要因であり、市場の過剰な反応を招きやすい」と指摘。J.P.モルガンのアナリストも同様に、株価下落の原因は見通しの引き下げにあるとの見方を示した。
中東・メキシコの地政学リスクが重荷
同社は、第2四半期の業績において、地政学的な緊張がマイナスに作用したことを明らかにした。
Ad- 中東情勢: 進行中の紛争により、第2四半期の客室売上成長率が約110ベーシスポイント(1.1%)押し下げられた。
- メキシコ情勢: 今年発生した治安悪化の影響で、予約の回復ペースが「当初の予想より遅い」と報告。予約動向は順次改善しているものの、依然として圧力が続いている。
競合のヒルトンと同様、ハイアットも富裕層による旅行需要の底堅さから、高級・アッパーアップスケールブランドは好調を維持している。しかし、これらの海外事業における収益への重圧が、好調な部分を相殺する形となった。
市場の反応
30日の急落により、ハイアットの株価は168ドル前後で取引された。年初から堅調に推移し、今回の下落前までには約12%上昇していた。第2四半期の業績自体は予想を上回り、年後半のRevPAR成長も加速する見込みだが、市場は将来の成長ドライバーである客室数増加率の鈍化をより重く受け止めた。