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ヒューレット・パッカード・エンタープライズ株が急落、AI関連への利益確定売りが重荷

Summary
ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)の株価が28日の取引で大幅下落。AIインフラ関連ハードウェア株全般への利益確定売りや、同社固有の好材料が不在であることが背景にある。
ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)の株価は28日午前の取引で9.8%安の43.48ドルまで急落した。同社固有の悪材料は見られないものの、AIインフラ関連ハードウェア銘柄からの広範な資金流出が加速したことが背景にある。
AI関連株への利益確定売りが波及
今回の株価下落は、HPE単独の問題ではなく、セクター全体に広がる動きの一環とみられている。7月中旬以降、デル・テクノロジーズやスーパー・マイクロ・コンピューターといったAIサーバー関連銘柄では、年初来の大幅な上昇を受けた利益確定売りが観測されていた。アナリストは、この動きをファンダメンタルズ(基礎的条件)の変化ではなく、ポジション調整主導の動きと分析している。
市場では、当面の株価を支えるようなHPE固有の材料が不足している。同社の次回決算発表は2026年9月1日頃に予定されており、短期的なカタリスト(株価材料)不在の状況が続いている。なお、第3四半期のコンセンサス予想では、調整後1株当たり利益(EPS)は約0.80ドルと、前年同期からの大幅な伸びが見込まれている。
Ad市場全体の地合いも逆風に
市場全体の地合いもHPE株の重荷となった。28日の市場では、ハイテク株やグロース株が売られ、ナスダック総合指数が1.2%下落する一方、ダウ工業株30種平均は小幅に上昇。高PER(株価収益率)のハイテク銘柄から資金が流出していることを示唆している。
こうした中、シティグループは7月24日付でHPEの目標株価を70ドルから74ドルへ引き上げ、「買い」の投資判断を維持したが、この強気な見方は売り圧力を食い止めるには至らなかった。セクター全体の利益確定売り、個別材料の不在、ハイテク株への逆風という複合的な要因が、今回の急落につながった形だ。