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金価格、5カ月ぶり月間上昇へ 米インフレ鈍化とドル安が支え

Summary
金スポット価格は小幅安で推移しているが、7月は月間ベースで5カ月ぶりのプラスとなる見込み。米国のインフレ指標が予想を下回ったことやドル安が、金相場を下支えしている。
金スポット価格はアジア時間の取引で小幅に下落したものの、月間ベースでは2月以来5カ月ぶりの上昇を記録する見通しだ。米国のインフレ圧力の緩和を示す経済指標やドル安が、金利の付かない資産である金の魅力を高めている。
5カ月ぶりの月間上昇
7月の金スポット価格は、これまでに約2.1%上昇している。この背景には、米国の6月の個人消費支出(PCE)コア価格指数が市場予想を下回り、インフレの伸びが鈍化したことがある。これは米連邦準備理事会(FRB)が重視するインフレ指標であり、この結果を受けてFRBが積極的な利上げを急がないとの見方が広がった。
為替市場でのドル安も金価格を支援した。日本政府・日銀による為替介入が報じられたことで円が急伸し、ドルが圧迫された。ドル建てで取引される金は、ドルが下落すると他の通貨の保有者にとって割安となる。
FRBの金融政策への思惑
FRBは先週の会合で政策金利の据え置きを決定したが、その決定は全会一致ではなかった。少なくとも3人の政策当局者が利上げを主張しており、根強いインフレへの警戒感が示された。ケビン・ウォルシュ議長も、年率2%のインフレ目標達成へのコミットメントを改めて表明している。
Ad6月のPCEコア価格指数はFRBの目標を依然として大幅に上回っており、市場では年内に少なくともあと1回の利上げが実施されるとの見方が織り込まれている。こうした金融引き締めへの懸念が、金価格の上値を抑える要因となっている。
他の貴金属市場の動向
ドル安を背景に、他の貴金属も週ベースでは上昇した。特にプラチナは好調で、7月は月間ベースで5.2%高、週間では2.6%高となる見込みだ。一方、銀は月間では横ばいだった。
工業用金属である銅もドル安の恩恵を受けたほか、供給引き締まりへの懸念や産業需要の改善期待が価格を押し上げた。ロンドン金属取引所(LME)の銅先物は7月に3.2%、COMEXの銅先物は3.8%それぞれ上昇した。