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吉利汽車、フォードとのスペイン合弁発表で株価上昇 EU内生産で関税リスク回避へ

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中国の自動車大手、吉利汽車がフォード・モーターとスペインでEVを共同生産する合弁事業を発表。EU域内での生産による関税回避の狙いが好感され、24日の香港市場で同社株は3%上昇した。
中国の自動車大手、吉利汽車控股有限公司(Geely Automobile)が米フォード・モーターとの提携を発表したことを受け、24日の香港市場で同社株が大幅に上昇した。フォードのスペイン工場で電気自動車(EV)を共同生産する計画が好感され、株価は一時3.0%高を記録し、1%以上下落したハンセン指数を大きくアウトパフォームした。
フォードとの合弁事業
吉利汽車が7月23日夜に開示した内容によると、同社の完全子会社であるGeely SPVが2億2100万ユーロを投じ、フォード・エスパーニャ社の株式34%を取得する。これにより、フォードのバレンシア工場を拠点とする合弁事業が設立される。
この合弁事業ではフォードが残り66%の株式を保有し、過半数の支配権を維持する。両社は規制当局の承認を経て、2027年前半に事業を開始し、2028年には欧州で既に販売されている吉利ブランドのEV SUV「EX5」の生産開始を目指すとしている。
バレンシア工場の年間生産能力は、最終的に約50万台に達する見込みで、吉利は欧州市場でのブランドプレゼンスを拡大するための大規模な生産基盤を確保することになる。
Ad市場の評価と戦略的意義
今回の提携は、投資家から戦略的に重要な一手と評価された。最大の理由は、EU域内に物理的な生産拠点を確保することで、中国から輸出されるEVに課される可能性のある輸入関税へのエクスポージャーを効果的に低減できる点にある。
この発表は、米国で中国の自動車メーカーに対する規制強化の動きが進んだ直後に行われたこともあり、欧州での現地生産化の重要性が一層高まっている。欧州市場での成長を目指す吉利にとって、今回の合弁事業は地政学的リスクを軽減し、安定的な供給網を構築するための鍵となる。