Story
フォード株が急騰、好決算と通期見通しの上方修正を好感

Summary
米自動車大手フォードが市場予想を上回る第2四半期決算を発表し、今年2度目となる通期の利益見通しを引き上げたことを受け、同社株が時間外取引で大幅に上昇した。
米自動車大手フォード・モーターの株価が、29日の時間外取引で4.8%急騰した。火曜日の取引終了後に発表された2026年第2四半期決算が市場予想を上回り、同時に今年2度目となる通期の利益見通しを引き上げたことが好感された。
予想を上回る決算内容
同社の第2四半期の調整後1株当たり利益(EPS)は0.42ドルとなり、アナリストのコンセンサス予想である約0.35ドルを上回った。この好調な業績は、高採算のSUVモデルである「ブロンコ」や「エクスプローラー」への旺盛な需要と、堅調な車両価格に支えられた。
主要サプライヤーの工場で発生した火災に起因するアルミニウムの供給制約により、売上高は前年同期比で約4%減少したものの、収益性の高いモデルの販売がその影響を十分に補った形だ。
今年2度目の通期見通し引き上げ
フォードは2026年通期の調整後EBIT(金利・税引前利益)見通しを、従来の85億~105億ドルのレンジから100億~110億ドルへと引き上げた。これは市場コンセンサスの約95億ドルを大きく上回る水準となる。フリーキャッシュフローの見通しも60億~70億ドルに引き上げられ、収益性の改善が示された。
Ad通期見通しの上方修正は今年に入って2度目であり、同社の事業の勢いを投資家に印象付けた。なお、EV(電気自動車)部門である「モデルe」は依然として赤字が続いているものの、損失額は前年同期比で大幅に縮小している。
良好なセクター環境も追い風に
今回の株価上昇には、フォード個別の好材料に加え、良好なセクター環境も寄与した。決算発表の数日前には、ジェフリーズがフォードの投資判断を「ホールド」から「買い」に引き上げ、目標株価を17.50ドルに設定。また、先週には競合のゼネラル・モーターズ(GM)も通期EBIT見通しを引き上げており、米自動車セクター全体に前向きな雰囲気が広がっていた。
これらの要因が複合的に作用し、フォードの株価は時間外取引で15.67ドルまで上昇。52週間の価格レンジ(10.68ドル~17.78ドル)の上半分に向けて値を伸ばした。