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ファースト・トラックス株が急伸、グッゲンハイムとUBSが「買い」でカバレッジ開始

臨床段階のバイオテクノロジー企業であるファースト・トラックス・バイオセラピューティクス(TRAX)社の株価が16日午前の取引で4.5%急伸した。グッゲンハイムとUBSというウォール街の著名な金融機関2社が、同日に「買い」推奨で同社のカバレッジを相次いで開始したことが直接の材料となった。
ウォール街からの異例のダブル評価
グッゲンハイムは、ファースト・トラックス社の投資判断を「買い」、目標株価を100ドルに設定し、同社を新たな「トップピック」に選定した。さらに、UBSグループも同日に「買い」でカバレッジを開始した。
2つの金融機関が同日にカバレッジを開始するのは異例のことであり、これにより機関投資家における同社の知名度は大幅に向上した。両社の目標株価は、現在の株価水準から大幅な上昇余地を示唆している。
主力候補薬「ANB033」への期待
両社の強気な見方の根底にあるのは、同社の抗CD122モノクローナル抗体であるANB033への期待だ。グッゲンハイムのアナリスト、ヤティン・スネジャ氏は、ANB033が以下の複数の自己免疫疾患において、初期の臨床的成功を示している有望な資産であると指摘している。
Ad- セリアック病
- 好酸球性食道炎
- 白斑
さらに、米食品医薬品局(FDA)がセリアック病を対象としてANB033をファストトラック(優先審査指定)に指定したことも、開発への期待を後押ししている。同社は第1b相臨床試験のコホート1への被験者登録を完了しており、2026年第4四半期にはトップラインデータが発表される予定だ。これは短期的な株価のカタリスト(触媒)として市場から注目されている。
市場環境と株価の動向
当日の市場環境も追い風となった。ナスダック総合指数が0.8%、S&P500種株価指数が0.4%上昇するなど、市場全体のリスク選好姿勢が強まっており、成長志向のバイオテクノロジー株には有利な地合いだった。
同社株は52週安値の14.72ドルから2倍以上に上昇しているが、52週高値の49.91ドルは依然として大きく下回っている。今後の臨床開発のマイルストーン達成次第では、さらなる上昇余地も残されているとみられる。