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パラマウントによるワーナー買収、米連邦地裁が一時差し止め命令 反トラスト法上の懸念で

Summary
米連邦地裁は、パラマウントによる1100億ドル規模のワーナー・ブラザース・ディスカバリー買収計画に対し、一時的な差し止めを命じた。カリフォルニア州などが提起した反トラスト法訴訟を受けたもので、市場の競争が著しく損なわれるとの懸念が示されている。
米連邦地方裁判所は、パラマウント・グローバルによるワーナー・ブラザース・ディスカバリーの1100億ドル(約17兆円)規模の買収計画に対し、一時的な差し止めを命じた。この司法判断は、カリフォルニア州をはじめとする12州が、本件買収は競争を著しく阻害するとして提起した訴訟に応じたものである。
競争阻害を巡る司法の判断
訴訟は7月13日にオークランドの連邦裁判所に提起された。カリフォルニア州などが率いる原告団は、この買収が実現すれば、映画・テレビ業界で価格決定力を持つ巨大メディア企業が誕生し、競争に「回復不能な損害」をもたらすと主張している。
訴状では、買収手続きが完了した場合、合併が後に違法と判断されても後戻りが困難な人員削減や機密情報の共有が開始されるリスクも指摘されている。アラセリ・マルティネス・オルギン連邦地裁判事は、差し止め期間を延長するかどうかを判断するため、8月3日に審理を設定した。
巨大メディア企業の誕生に暗雲
Adこの買収は、ネットフリックスやディズニーといった巨大企業に対抗できるメディア帝国を築こうとするパラマウントのデビッド・エリソンCEOの戦略の要と位置づけられている。今回の訴訟は、この計画に大きな障害となる可能性がある。
パラマウント側は、この訴訟が「確立された反トラスト法を誤って解釈している」と反論。また、買収の遅れは、すでに何年にもわたる業界の混乱に直面してきたエンターテインメント業界の労働者に損害を与えると主張している。
市場への影響
この報道を受け、市場では不透明感が広がり、両社の株価は下落した。パラマウント・スカイダンスの株価は発表後に約1.4%安、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーの株価も約1.5%安で取引された。投資家は、大型買収案件が直面する規制上のハードルを改めて意識している。