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ファーストリテイリング株が急落、好決算発表も円安懸念で利益確定売り

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「ユニクロ」を運営するファーストリテイリング(9983)の株価が金曜日の取引で急落した。記録的な第3四半期決算と通期業績見通しの上方修正を発表したにもかかわらず、利益確定売りに押され、終値は前日比4.0%安の81,800円となった。
好決算と業績見通しの上方修正
同社が発表した第3四半期(3〜5月期)の連結営業利益は、前年同期比45.7%増の2,137億9,000万円に達し、アナリストのコンセンサス予想を約400億円上回る好調な結果となった。これを受け、2026年8月期の通期営業利益予想を従来の7,000億円から過去最高の7,300億円へと引き上げた。今期に入ってからの上方修正はこれで3度目となる。
円安進行への警戒感が重荷に
市場が好決算に素直に反応しなかった背景には、経営陣が示した慎重な見方がある。岡崎健最高財務責任者(CFO)は決算説明会で、歴史的な円安が海外収益の円換算価値を目減りさせている点に言及。ドル円相場が約40年ぶりの水準となる1ドル=162円近辺で推移する中、海外での好調な業績が円建ての利益を押し下げる構図が懸念された。
Ad加えて、経営陣は欧州での猛暑が夏物衣料の販売に影響を与える可能性も指摘しており、短期的な不透明感が株価の重しとなった。
材料出尽くし感から利益確定売り
ファーストリテイリングの株価は、決算発表を前に52週高値(88,690円)に迫る水準まで買われており、好決算への期待はすでに織り込み済みだったとの見方が強い。ポジティブな内容であったものの、さらなるサプライズに乏しかったことから、材料出尽くしとみた投資家による利益確定売りが優勢となった。
なお、この日の日経平均株価は、年金基金による日本株への投資拡大方針が好感され1.8%高と堅調に推移しており、同社の株価は市場全体の動きに逆行する形となった。