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欧州天然ガス、上昇一服 米の対イラン制裁発表を控え

Summary
週明け24日の欧州天然ガス価格は、前週の急騰から一転して小幅に下落した。原油価格の下落に伴う利益確定売りに加え、米国が予定する対イラン追加制裁の内容を見極めたいとの警戒感が広がっている。
週明け24日の欧州天然ガス市場は、前週に付けた5カ月ぶりの高値から反落した。原油価格の下落を背景とした利益確定の動きと、米国による対イラン追加経済制裁の発表を目前に控えた警戒感が相場を押し下げた。
上昇ラリー後の一時的な調整
欧州のガス価格指標であるオランダTTF先物(期近物)と、同等の英国卸売ガス契約は、それぞれ0.8%下落した。これは、前週に7%の急騰を記録し、3月以来の高値水準に達した後の調整とみられる。
この日の下落の直接的なきっかけは、原油価格の軟化だ。国際的な原油指標であるブレント原油先物が約1.5%下落し1バレル91.80ドル近辺で取引されたことを受け、エネルギー市場全般で短期的な利益確定売りが優勢となった。
米国の対イラン制裁発表に市場の注目集まる
Ad市場参加者が現在最も注視しているのは、米国が発表を予定している対イラン経済制裁の詳細だ。米財務省は、イランと取引する外国の貿易相手国を罰することを目的とした、広範な経済制裁を月曜日に発表する計画を明らかにしている。
スコット・ベッセント米財務長官は、米国東部時間午後2時からの記者会見で、新たな制裁措置の範囲について説明する予定だ。これに対しイラン政府は、経済的圧力が続けばペルシャ湾からの全てのエネルギー輸出を停止すると警告しており、地政学的リスクへの懸念が強まっている。
需給逼迫の構図は変わらず
月曜日の小幅な下落にもかかわらず、市場のファンダメンタルズ(基礎的条件)は依然として逼迫しているとの見方が大勢だ。中東における輸送の混乱が続いていることに加え、欧州大陸全体で深刻なガス地下貯蔵不足に直面しているため、供給に対する懸念は根強い。米国の制裁発表とその後のイランの対応次第では、価格が再び上昇に転じる可能性も指摘されている。