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欧州ガス価格、4カ月ぶり月間上昇 中東情勢緊迫化が供給懸念を煽る

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Jul 31, 20261 min read
欧州ガス価格、4カ月ぶり月間上昇 中東情勢緊迫化が供給懸念を煽る

Summary

欧州の天然ガス価格は7月、中東の軍事的緊張の高まりと域内の貯蔵ペース鈍化を背景に、4カ月ぶりに月間での上昇を記録した。指標価格は月間で30%以上急騰し、供給の先行き不透明感が強まっている。

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欧州の卸売天然ガス価格は7月、中東の軍事的緊張の高まりと域内の貯蔵補充ペースの鈍化を背景に、4カ月ぶりに月間での上昇を記録した。指標価格は月間で30%以上急騰し、3月以来の力強いパフォーマンスとなった。

中東の地政学リスクが価格を押し上げ

7月の価格高騰の主な要因は、米国とイラン間の軍事的対立の激化である。米国主導の空爆やイランによる弾道ミサイル発射などが報じられ、地政学リスクが急速に高まった。

この紛争により、欧州の主要な液化天然ガス(LNG)供給国の一つであるカタールからの出荷に不可欠なホルムズ海峡の航行に懸念が生じ、供給不安が強まった。こうした背景から、欧州のガス価格の指標であるオランダTTF先物(期近物)は7月、3カ月続いた下落基調に終止符を打った。

貯蔵レベルの遅れと猛暑が懸念材料に

地政学的な供給不安に加えて、欧州の天然ガス地下貯蔵施設の補充ペースが7月中に著しく鈍化したことも価格を支えた。欧州中部および南部での季節外れの猛暑により冷房用の電力需要が急増し、貯蔵に回されるはずだったガスが発電に向けられたためである。

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その結果、7月末時点の欧州連合(EU)のガス貯蔵レベルは約55%にとどまった。これは過去5年間の平均を大きく下回り、昨年の同時期のペースからも遅れている。

市場の見通し

11月1日に始まる冬の暖房シーズンを前に貯蔵目標が未達となる中、アナリストは8月も欧州のガス先物市場の高いボラティリティが続くと予想している。

また、アジア市場との間で利用可能なLNGカーゴの獲得競争が激化することが予想されるため、TTF価格には強力な下支えが働くと見られている。今後の市場は、中東情勢と欧州の貯蔵状況を注視する展開が続くだろう。

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