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ユーロ、ECB会合控え2週間ぶり高値圏で推移 ドルは方向感に乏しい展開

欧州中央銀行(ECB)の金融政策決定を木曜に控え、外国為替市場ではユーロが約2週間ぶりの高値圏で堅調に推移している。市場ではECBによる25ベーシスポイント(bp)の利上げが完全に織り込まれており、ユーロを押し上げる要因となっている。
ECB利上げ観測がユーロを押し上げ
ユーロは対ドルで1.1670ドル付近まで上昇し、1週間超ぶりの高水準に迫った。この背景には、ペルシャ湾岸の軍事的緊張を背景とした原油価格の急騰がある。ブレント原油が1バレル101ドルを突破したことで、エネルギー輸入に依存する欧州経済におけるコストプッシュ型インフレへの懸念が再燃した。
これにより、市場ではECBが夏期に利上げを長期間見送るとの見方が後退し、9月の利上げは確実視されるようになった。ユーロ圏の国債利回りも上昇しており、ユーロ相場をさらに下支えしている。
市場の焦点はラガルド総裁会見に
投資家の注目は、利上げそのものよりも、ECBのラガルド総裁による記者会見と、同時に公表される最新のスタッフ経済予測に移っている。今回の利上げが単発の措置なのか、あるいは秋以降の本格的な利上げサイクルの始まりなのかを見極めようとしている。
AdCapital.comのシニア市場アナリスト、ダニエラ・ハソーン氏は「市場の関心はラガルド総裁のフォワードガイダンスに集中するだろう。今回の利上げがエネルギーショックを相殺するのに十分なのか、それともさらなる引き締めの可能性があるのかが焦点だ」と指摘する。
ドルと円の動向
米ドルは、主要6通貨に対するドルの動きを示すドルインデックスが98.77近辺と、ほぼ横ばいで推移している。米連邦準備理事会(FRB)のタカ派的な利上げ観測がドルを支える一方、対欧州通貨での下落圧力が上値を抑え、狭いレンジ内での取引が続いている。
市場では、9月15日〜16日の連邦公開市場委員会(FOMC)で25bpの利上げが決定される確率を約62%と織り込んでいる。市場参加者は、FRBの最終判断に影響を与える米国の生産者物価指数(PPI)と消費者物価指数(CPI)の発表を前に、慎重な姿勢を崩していない。
一方、円は対ドルで153.50円前後と、週初につけた7カ月ぶり高値の152.89円からやや値を戻している。市場では、修正後の第2四半期GDP成長率(1.4%)や根強い輸入インフレを背景に、日本銀行が9月18日に25bpの利上げに踏み切るとの観測が広がっており、円のキャリートレードの巻き戻しが続いている。