Story
ドルは円安の中、2カ月ぶりの高値付近で推移。豪ドルはオーストラリア準備銀行(RBA)の決定を待つ。

Summary
米ドルは2カ月ぶりの高値付近で堅調に推移し、米国債利回りの上昇が米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利上げへの期待を高めたことから、アジア通貨は下落圧力にさらされた。一方、日本円は当局の警告にもかかわらず下落し、トレーダーらはオーストラリア準備銀行による利上げ予想に注目した。
アジア通貨は火曜日、米ドルが2カ月ぶりの高値付近で堅調に推移する中、まちまちの動きを見せた。これは、米国債利回りの急上昇とFRBによるさらなる金融引き締めへの期待感に支えられたものだ。一方、円は過度な下落への警告にもかかわらず、最近の安値水準まで下落した。オーストラリアドルは、広く注目されているFRBの金利決定を前に、横ばいを維持した。
ドル高は利回りとFRBの動向に牽引
米ドル高の背景には、国債の大幅な売り浴びせがあり、これにより米国債利回りは数年来の高水準に達した。10年物米国債利回りは2007年以来の高水準に上昇し、30年物米国債利回りは2004年以来の高水準に達した。こうした利回りの上昇は、リターンを求める投資家にとってドル建て資産の魅力を高めている。
米国債利回りは2カ月ぶりの高水準に上昇した。主要通貨バスケットに対する米ドルの価値を示すドル指数は、101.21付近で推移した。情報筋によると、ドル指数は9月に1.8%上昇する見込みだ。市場の注目は、米連邦準備制度理事会(FRB)の政策動向を探るため、個人消費支出(PCE)価格指数や非農業部門雇用者数といった主要な米経済指標に集まっている。市場は、10月のFRB利上げ確率を70%以上と織り込んでいると報じられている。
介入警告にもかかわらず円安
円は下落し、米ドル/円相場は157.36付近で推移した。情報筋によると、円安は、日本の通貨政策責任者である三村篤氏が、円安の度合いが極端になる恐れがあると市場に警告し、日米両国からのメッセージは「非常に明確だ」と述べたことを受けてのものだ。三村氏の発言を受けて円は月曜日に一時的に上昇したが、その上昇分はすぐに消滅した。
Ad円安は、タカ派的な米連邦準備制度理事会(FRB)と依然として緩和的な姿勢をとる日本銀行との金融政策の乖離拡大を反映している。また、情報筋によると、片山さつき財務大臣とスコット・ベッセント米財務長官は、円は過小評価されているとの見解を改めて表明した。
RBAの政策決定を控えたオーストラリアドルの動向
オーストラリアドルは、火曜日後半に予定されているオーストラリア準備銀行(RBA)の政策決定を投資家が待つ中、0.70ドル付近でほぼ横ばいとなった。中央銀行は、政策金利を25ベーシスポイント引き上げ、2011年以来の高水準となる4.60%とすると広く予想されている。
しかし、オーストラリアドルは大きな上昇を見せていない。これは、RBAの予想引き締め策の多くが既に市場に織り込まれているためとみられる。さらに、米国債利回りの上昇がオーストラリアの金利優位性を縮小させ、通貨の上昇余地を制限している。その他の地域通貨の動きは以下の通りです。
- ニュージーランドドル(NZD/USD)は0.5675ドル前後で推移しました。
- オフショア人民元(USD/CNH)とオンショア人民元(USD/CNY)はともに0.1%下落し、6.71となりました。
- 韓国ウォン(USD/KRW)は小幅上昇し、1,357.54となりました。