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コーニング株、高値から40%急落 AIブーム後の調整局面でアナリスト見解分かれる

Summary
特殊ガラス大手の米コーニング株が、AI関連需要への期待から急騰した後、6月末の史上最高値から約40%急落した。割高感の修正が進む中、アナリストの見方は強気と弱気で二分しており、7月28日の決算発表が今後の方向性を占う試金石となる。
米特殊ガラス・セラミック大手コーニング(ティッカー:GLW)の株価が、AI(人工知能)ブームを背景とした急騰の後、調整局面に直面している。同社株は6月30日に付けた史上最高値の271.78ドルから約40%下落し、足元では160ドルを割り込む水準で推移しており、市場の関心は7月28日に予定されている決算発表に集まっている。
AIブームによる過熱と急反落
コーニング株は過去12ヶ月間でAIインフラ関連の需要拡大への期待から259%という驚異的な上昇を記録し、実績株価収益率(PER)は90倍を超える水準に達していた。しかし、7月1日に13%の急落を記録したのを皮切りに下落が続き、過熱感に対する警戒感が一気に広がった形だ。
この急落は、高いバリュエーションが失望の余地を全く残さない状況下で、投資家が利益確定を急いだ結果とみられる。7月22日の時間前取引では、さらに3.48%下落し約157ドルで取引されている。
二分するウォール街の評価
株価の急落を受け、ウォール街のアナリストの評価は大きく分かれている。強気派はAI関連のストーリーは不変であり、押し目買いの好機と捉える一方、弱気派は調整後もなお割高だと指摘している。
Ad- シティ(Citi): 強気。AIインフラ需要を理由に、目標株価を225ドルから240ドルへ引き上げ。現在の株価から50%以上の上昇余地があると見ている。
- バークレイズ(Barclays): 弱気。目標株価を149ドルとし、現在の株価水準でも依然として過大評価されているとの見方を示す。
- InvestingPro: さらに慎重。公正価値を126.42ドルと算出し、大幅な下値余地を示唆している。
決算発表とインサイダー売りへの注目
今後の株価を占う上で最大の焦点となるのが、7月28日の市場取引開始前に発表される決算だ。アナリストは1株当たり利益(EPS)を約0.75〜0.76ドル、売上高を約46億ドルと予想している。オプション市場は、決算発表後に株価が上下どちらかに約10%変動する可能性を織り込んでいる。
投資家の懸念材料となっているのが、ウェンデル・ウィークスCEO(最高経営責任者)ら経営陣が株価のピーク付近で合計5400万ドル以上の自社株を売却していたことだ。SEC(米証券取引委員会)への提出書類で確認されたこのインサイダー売りは、バリュエーションに対する経営陣の慎重な見方を示唆するものとして、弱気派の論拠を強めている。今回の決算は、同社のAI需要に関する成長ストーリーが本物か、あるいは市場の期待が先行しすぎていたかを判断する重要な材料となるだろう。