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コーニング株が時間外で急落、最大20億ドルの株式売り出し計画が嫌気

特殊ガラス・セラミックス大手の米コーニング(NYSE: GLW)の株価は、最大20億ドル相当の普通株式を売却する計画を発表したことを受け、時間外取引で8.2%の急落を記録した。価格や株式数、時期を定めない「アット・ザ・マーケット(ATM)公募」と呼ばれる手法が、株式価値の希薄化に対する投資家の不透明感を煽った。
突然の増資計画に広がる希薄化懸念
コーニングが9月11日(金)に明らかにしたところによると、同社はゴールドマン・サックスとの間で株式販売契約を締結した。この契約は、経営陣の裁量で随時、市場価格で株式を売却できる「アット・ザ・マーケット(ATM)」方式を採用している。
この方式では、売却される株式の総数や具体的な価格、タイミングが事前に固定されない。そのため、投資家は自身が保有する株式の価値がどの程度希薄化するのか予測が困難となり、これがプレマーケットでの広範な売りを誘発した。
好材料発表直後の「サプライズ」
今回の株式売り出し計画の発表は、市場にとっては不意打ちとなった。同社はわずか数日前の9月8日に、ベライゾンとの間で数十億ドル規模の光ファイバー供給契約を締結したと発表しており、このニュースを受けて株価は数週間ぶりの高値まで上昇していた。
Adこの好材料があった直後の増資発表というタイミングが、利益確定売りを加速させた形だ。また、同日には経営幹部による自社株売却も明らかになっており、これも小規模ながら追加の売り圧力となった。さらに、ナスダックが1.5%下落するなど、市場全体がリスクオフムードにあったことも、コーニング株への下押し圧力を増幅させる一因となった。
長期的な成長期待と短期的な懸念の対立
一方で、コーニングの長期的な見通しには強気な見方も存在する。シティのアナリスト、アシヤ・マーチャント氏は、ベライゾンとの契約が長期的な収益の可視性を高めるとして、「買い」のレーティングと目標株価220ドルを再表明している。
また、モルガン・スタンレーは、AIの発展がガラスファイバーや光ファイバーの需要を押し上げ、2028年まで続く「素材のスーパーサイクル」が到来するとの見通しを示している。しかし、市場ではこれらの長期的な好材料よりも、目先の希薄化に対する懸念が優勢となり、株価の急落につながった。