Story
コア・サイエンティフィック株が急伸、好決算とAMDとの大型AIインフラ契約を好感

Summary
ビットコイン採掘からAIインフラへの転換を進めるコア・サイエンティフィックが、予想を大幅に上回る第2四半期決算とAMDとの大規模なデータセンター契約を発表し、時間外取引で株価が上昇した。
AIインフラへの事業転換を進めるコア・サイエンティフィック(CORZ)の株価が、7月28日の時間外取引で4.7%上昇した。同社が発表した2026年第2四半期の好決算と、半導体大手AMDとの大規模なデータセンター提携が投資家に好感された。
予想を上回る第2四半期決算
コア・サイエンティフィックが発表した2026年6月30日締めの第2四半期決算によると、総売上高は1億6420万ドルに達し、前年同期の7860万ドルから109%の増加となった。この成長を牽引したのはコロケーション(データセンター貸出)事業で、売上高は前年同期の1060万ドルから1億3670万ドルへと急増。ビットコイン採掘からAIインフラホスティングへの事業転換が急速に進んでいることを示した。
また、調整後EBITDAは4110万ドルとなり、2026年第1四半期の890万ドルから大幅に改善し、事業の収益性が向上していることが示された。
AMDとの大規模データセンター契約
決算発表と同時に、同社はAMDとの長期リース契約締結を発表した。この契約は、テキサス、オクラホマ、アラバマ、ジョージア州にある同社の施設において、約529メガワット(MW)のITインフラ容量をAMDに提供するものである。契約期間は最長30年のオプション付きとなっている。
本契約の潜在的な規模はさらに大きく、以下の内容が含まれる。
Ad- AMDは、マイルストーン達成に応じて最大3000万株のCORZ株の新株予約権(ワラント)を付与される。
- AMDは2028年後半までに、最大1925MWの追加容量を予約する権利を保有する。
これにより、契約の総規模は最大で2.5ギガワット(GW)に達する可能性があり、契約収益は240億ドルを超えると推定されている。これは、同社のAIインフラ事業の将来性に対する強力な信任投票と見なされている。
市場の反応とアナリストの見方
この好材料に対し、投資銀行Keefe, Bruyette & Woodsは同日、コア・サイエンティフィックの投資判断を「アウトパフォーム」から「マーケットパフォーム」に格下げし、目標株価を25ドルに設定した。格下げの理由として、投資家の期待が短期的なファンダメンタルズを既に織り込んでいる可能性を指摘している。
当日の市場全体は、米連邦準備制度理事会(FRB)の金利決定や大手ハイテク企業の決算を前に、ナスダックが軟調に推移するなど慎重なムードだった。そうした中、同社の好材料は際立っており、アナリストによる格下げという慎重な見方がありながらも、株価を押し上げる強い要因となった。