Story
コメルツ銀行会長、ウニクレディトとの合併交渉開始を呼びかけ

独コメルツ銀行のイェンス・ヴァイトマン会長は24日、長らく抵抗してきた伊ウニクレディトによる買収案について、交渉を開始する用意があると表明しました。これは、ウニクレディトがコメルツ銀行の株式を48%まで取得し、事実上の方針決定権を握ったことを受けた動きとなります。
買収攻防の転換点
ウニクレディトは2024年9月にコメルツ銀行の株式を取得して以来、段階的に持ち分を増やし、株主総会決議を左右できる48%に達しました。この状況を受け、コメルツ銀行は従来の方針を転換し、交渉による譲歩を引き出す戦略に焦点を移しています。
ヴァイトマン会長は声明で、「我々が望んだ展開とは異なるが、次期年次株主総会における勢力図は明白だ」と述べ、交渉の必要性を認めました。同氏はドイツ連邦銀行の元総裁であり、ドイツ金融界で高い評価を得ている人物です。
交渉の焦点と今後の展開
ヴァイトマン会長は、ウニクレディトとの直接対話を求め、「従業員、株主、そして銀行の顧客にとっての重要な条件を確立するため、建設的な話し合いをしなければならない」と強調しました。また、「誰もが大人として行動する必要がある」と付け加えました。
Ad一方、ウニクレディトのアンドレア・オルチェルCEOは、ドイツ政府や監査役会の半数を占める従業員代表との対話を求めています。同氏は、コメルツ銀行が来年1月1日からウニクレディトの策定した経営戦略を採用しない場合、取締役会を刷新する可能性も示唆しており、強硬な姿勢を崩していません。
欧州銀行業界の大型再編
この買収劇は2024年9月にウニクレディトが株式を取得したことに端を発し、ドイツ政府からの反対もあり、ここ数十年で最も注目される欧州銀行業界の攻防の一つとなっています。
ヴァイトマン会長が交渉のテーブルに着く姿勢を示したことで、欧州の金融地図を塗り替える可能性のある大型合併に向けた動きが新たな局面を迎えることになります。投資家は、交渉の行方とドイツの主要銀行の将来に注目しています。