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チャイム株が急騰、ストライド銀行買収と業績見通し引き上げを好感

米国のネオバンク大手、チャイム・フィナンシャル(Chime Financial)の株価が9日の時間外取引で10.5%急騰した。同社が長年の提携先であるストライド銀行(Stride Bank, N.A.)を現金5億9000万ドルで買収する正式契約を締結したと発表したことが主な要因。この買収と同時に発表された好調な業績見通しが、投資家の買いを誘った。
銀行免許取得に向けた戦略的買収
今回の買収により、チャイムは提携銀行に依存するフィンテック企業から、完全な銀行免許を持つ金融機関へと変貌を遂げることになる。規制当局の承認を経て買収が完了すれば、7年以上にわたりチャイムの主要な提携先であったストライド銀行は「チャイム銀行(Chime Bank, N.A.)」として、チャイムの完全子会社となる予定だ。
チャイムは、この取引によって財務的にも大きなメリットを見込んでいる。同社は、提携銀行への手数料支払いが不要になることや、全顧客基盤への融資能力が拡大することにより、1億ドル以上の純シナジー効果が生まれると予測。また、この買収は1株当たり利益(EPS)に即時プラスに寄与するとしている。
業績見通しの上方修正とアナリストの好評価
投資家心理をさらに押し上げたのが、同時に発表された業績見通しの上方修正だ。チャイムは第3四半期の売上高見通しを7億500万ドルに引き上げ、2026年通期の売上高ガイダンスも27億6000万ドルから27億7000万ドルの範囲に修正した。これは前年比で約26%から27%の成長に相当する。
Adこの発表を受け、アナリストからも好意的な見方が相次いだ。
- モルガン・スタンレーは、レーティングを「オーバーウェイト」に据え置きつつ、目標株価を40ドルに引き上げた。
- ループ・キャピタルは、カバレッジを「買い」で開始し、市場で最も高い45ドルの目標株価を設定した。
- UBSも目標株価を31ドルに引き上げたが、レーティングは「中立」を維持した。
市場への影響と今後の展望
この日のS&P 500指数やナスダック指数が時間外取引でほぼ横ばいであったことを踏まえると、チャイムの株価上昇は市場全体の追い風によるものではなく、完全に個別材料に起因するものだ。株価は以前の52週高値である34.44ドルを大きく上回り、投資家が今回のストライド銀行買収を、同社がデジタルバンキングの挑戦者から正式な免許を持つ金融機関へと進化する上での真の「転換点」と見なしていることを示唆している。