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ウクライナ情勢巡る外交努力への期待でシカゴ小麦先物が下落

Summary
ロシア・ウクライナ戦争終結に向けた外交努力への期待感から、シカゴの小麦先物価格が下落。黒海地域の輸出を巡る緊張は続くものの、利益確定の動きも重なり、相場の上値を抑えた。
ロシア・ウクライナ戦争の終結に向けた外交努力が進展するとの観測から、9日のシカゴ商品取引所(CBOT)で小麦先物価格が下落した。黒海の港湾施設への攻撃による供給懸念は根強いものの、市場の関心は停戦交渉の可能性へと移っている。
外交努力への期待が上値圧迫
CBOTの小麦先物で最も取引の多い中心限月は、前日比7.5セント安の1ブッシェルあたり7ドル39.25セントで取引を終えた。先週記録した3年半ぶりの高値である7ドル95セントからは引き続き下落基調にある。
市場関係者によると、クレムリンが米国仲介による交渉の早期再開を望んでおり、開催地としてアブダビを希望しているとの報道が伝わったことで、外交的解決への期待が高まった。これに加え、アナリストは、最近の価格上昇を受けた利益確定売りも相場への圧力となったと指摘している。
黒海情勢の緊迫化と相場の攻防
取引序盤では、ウクライナがロシアの主要港であるノヴォロシースクを攻撃したとのニュースを受け、小麦価格は一時上昇する場面があった。ウクライナのゼレンスキー大統領は、海軍基地や石油ターミナルを含む同港の施設を標的にしたと発表している。
Ad市場では、同港の穀物インフラも被害を受けた可能性があるとの未確認情報も引用されたが、その後の外交努力に関する報道が供給不安を和らげた形となった。
他の穀物も軟調、市場の焦点はUSDA報告へ
他の主要穀物も下落した。
- CBOTのトウモロコシ先物は1.5セント安の1ブッシェルあたり5ドル32セント
- 大豆先物は4.5セント安の13ドル11.5セント
トウモロコシと大豆も先週、米国の生産への懸念と黒海情勢の緊迫化を背景に約3年ぶりの高値を付けていた。市場の次の焦点は、金曜日に発表される米農務省(USDA)の需給報告に移っており、中西部の天候不順による作柄への影響に関する最新情報が注目される。