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Cerebras株が急騰、欧州でのAIデータセンター契約と好決算を好感

AI(人工知能)向け半導体開発を手掛けるCerebras Systems(CBRS)の株価は4日の午前取引で6.4%急騰し、202.61ドルに達した。欧州における画期的なインフラ契約の発表と、市場予想を大幅に上回る四半期決算が好感された。
欧州での事業拡大が追い風
直接的な株価上昇のきっかけとなったのは、9月1日に発表されたフィンランドのミッケリに建設される新しいAIデータセンター計画だ。同社はCompute Nordic Finlandとの提携を通じて、165メガワット規模の施設を建設する。この動きは、Cerebrasの欧州展開を加速させるとともに、各国で高まる「ソブリンAI」インフラ需要の中心に同社のウェーハスケールエンジン技術を位置づけるものとして、投資家から高く評価されている。
好調な決算と強気の見通し
今回の株価上昇の背景には、2026年第2四半期の好調な決算発表後の勢いが続いていることがある。同四半期のコア売上高は約2億990万ドルに達し、アナリスト予想の約1億9060万ドルを大幅に上回った。これは、前年同期比で約74%の成長に相当する。
Adこの好結果を受け、同社経営陣は2026年通期のコア売上高見通しを8億8000万ドルから8億9000万ドルの範囲に引き上げた。さらに、254億ドルに上る残存履行義務(受注残)を背景に、2027年の売上高を3倍以上に拡大する計画も改めて示している。
市場の反応と今後の展望
4日の株式市場全体は、ナスダック総合指数が小幅高にとどまり、S&P500種指数とダウ工業株30種平均が軟調に推移するなど、追い風となる状況ではなかった。このことから、Cerebras株の上昇は市場全体の地合いではなく、同社固有の材料が主導したものであることがわかる。みずほ証券が8月下旬に同社の「買い」の投資判断を再表明したほか、ARK Investがここ数週間で同社株を積極的に買い増していることも、投資家心理を支えている。
同社は、Nvidiaや新興のCoreWeaveなどがひしめくAIインフラ・半導体分野で競争している。8月に発表されたアクセラレーター「CS-4」は、GPUベースのシステムの最大30倍のスループットを実現するとされており、競争力をさらに高めている。