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米カジノ大手、決算発表を前にM&A観測が焦点に

Summary
米国のカジノ運営企業が第2四半期決算の発表を控える中、セクターの成長鈍化を背景に、投資家の関心は業績よりもM&Aの可能性へと向かっている。
米国のカジノ運営企業がまもなく発表する第2四半期決算では、業績そのものよりも業界再編の動きが投資家の最大の注目点となりそうだ。セクター全体の成長が鈍化する中、アナリストはM&A(合併・買収)が数少ない株価のカタリスト(触媒)の一つになっていると指摘している。
M&A観測が市場の焦点に
カジノ業界におけるM&Aへの関心は、先月、富豪のティルマン・ファーティタ氏がシーザーズ・エンターテインメントに約180億ドルでの買収を提案し、またメディア界の大物バリー・ディラー氏率いるPeople IncがMGMリゾーツへの買収案を提示したことで一気に高まった。
バークレイズのアナリスト、ブラント・モントゥール氏は、これらラスベガスの大手2社の株価は、当面は主にM&Aの憶測によって動くだろうとの見方を示している。ジェフリーズのアナリスト、デビッド・カッツ氏も「M&A活動がさらに活発化する可能性は高い」と述べ、以下の企業が関与する可能性を指摘している。
- チャーチル・ダウンズ
- モナーク・カジノ&リゾート
- ボイド・ゲーミング
- PENNエンターテインメント
地域別に見る事業環境
Ad世界最大のカジノ市場であるマカオでは、複数の懸念材料が浮上している。ウェルズ・ファーゴのアナリスト、トレイ・バワーズ氏によると、サッカーワールドカップが富裕層の支出に与える影響や、暗号資産価格の下落、中国本土からの資本フローに対する規制強化などが重しとなっている。実際に、マカオの6月のゲーミング総収入(GGR)は前年同月比で12.1%減少した。バークレイズのモントゥール氏は、ワールドカップ終了後には改善が見込まれるものの「依然として先行きは不透明」だとしている。
一方、米国内のラスベガス市場は底堅さを見せている。ラスベガス観光局によると、5月の訪問者数は前年同月比2%増の349万人に達した。ジェフリーズは、コンベンション(大規模会議)需要の回復に支えられ、4月と5月のストリップ地区(中心街)におけるゲーミング収入が10%増加したと報告している。
今後の決算発表予定
主要各社の決算発表は以下の日程で予定されている。
- ラスベガス・サンズ: 7月22日
- シーザーズ・エンターテインメント: 7月28日
- MGMリゾーツ・インターナショナル: 7月29日
- ウィン・リゾーツ: 8月4日