Story
カーバナ株が大幅安、同業の収益性懸念や決算前の警戒感が重し

Summary
オンライン中古車販売大手カーバナの株価が大幅に下落した。同業カーマックスの利益率低下や、自社の決算発表を控えた警戒感が売り材料となっている。
20日の米国株式市場で、オンライン中古車販売大手カーバナ(CVNA)の株価が大幅に下落した。同社固有の新たな悪材料は見当たらないものの、同業他社の決算内容に端を発したセクター全体への懸念や、決算発表を控えたポジション調整の売りが重しとなっている。
同業カーマックスの決算が重荷に
今回の株価下落の背景には、競合であるカーマックス(KMX)が6月17日に発表した決算報告がある。カーマックスの決算は売上高、利益ともに市場予想を上回ったものの、投資家は1台当たりの小売粗利益が前年同期比で230ドル減少したことや、経営陣が短期的な利益率に対して慎重な見通しを示したことを問題視した。
この内容は中古車販売業界全体への懸念材料と受け止められ、カーマックスの決算発表当日、カーバナの株価も連れ安する形で約8%下落。以来、セクター全体への圧力がカーバナの株価を抑制する要因となっている。
決算発表を控えた複数の懸念材料
カーバナが7月29日に四半期決算の発表を控えていることも、投資家の慎重姿勢を強めている。決算を前に、アナリストによる目標株価の引き下げも相次いだ。
Ad- ジェフリーズは7月14日、目標株価を95ドルから90ドルに引き下げた。
- RBCキャピタルも、目標株価を92ドルから85ドルに下方修正した。
両社とも投資判断自体は建設的な内容を維持しているものの、期待値はやや後退している。加えて、過去3ヶ月間でインサイダーによる約2850万ドル相当の株式売却が報告されていることも、市場の警戒感を高める一因となった。
市場全体とは逆行
20日の市場はS&P 500が0.2%、ナスダック総合指数が0.6%上昇するなど堅調に推移しており、カーバナ株の4.1%安(午後取引時点、64.60ドル)という動きは市場全体から見ても際立ったアンダーパフォームとなっている。同日の株価は一時63.95ドルまで下落した。