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カンター・フィッツジェラルド関連SPAC、アダム・バック氏のビットコイン企業との合併合意を解消

カンター・フィッツジェラルドが支援する特別目的買収会社(SPAC)のCantor Equity Partners I Inc.と、著名なビットコイン開発者アダム・バック氏が率いる投資会社BSTR Holdingsは8日、昨年締結した当初の合併合意を解消したと発表した。両社は今後、現在の市場環境をより適切に反映した条件での取引修正を目指し、再交渉に入る方針だ。
合併合意の解消と再交渉へ
両社は共同声明で、昨年締結された合意の下では合併を進めないことを明らかにした。この決定に伴い、以下の措置が取られた。
- 当初の合併に関連する私募ファイナンスは中止された。
- 7月10日に予定されていた株主総会は無期限で延期された。
- SPAC投資家から提出されていた既存の償還請求は取り消され、株式は株主に返還される。
修正後の取引に関する財務的条件や、新たな合意に至る時期については明らかにされていない。両社は、新たな合意が成立した場合には、規制当局への提出書類を通じて詳細を開示するとしている。
合併計画の背景
Adこの合併は、SPACの仕組みを利用してBSTR Holdingsを株式市場に上場させることを目的としていた。BSTRは、Blockstream社のCEOであり、ビットコインの最初期開発者の一人であるアダム・バック氏によって設立された。
同社の計画は、上場を通じて調達した資金をビットコインの購入と長期保有に充てるというものだった。この取引は、暗号資産市場への新たな投資手段として注目されていた。
市場環境の変化が影響か
今回の合意解消の背景には、資金調達の難航があったとみられる。ブルームバーグ・ニュースは以前、この取引が資金確保に苦戦しており、カンター・フィッツジェラルドが一部の投資家に対し、予定されていた株主投票を前に出資約束額の減額を許可したと報じていた。
両社が「現在の市場環境を反映した」条件を目指すと言及していることは、金利上昇や市場の不確実性といったマクロ経済環境の変化が、SPACを通じた上場案件の魅力を低下させている現状を浮き彫りにしている。投資家にとって、今回の動きはSPAC市場の継続的な厳しさを示す一例と言えるだろう。