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カーニー首相、対米貿易摩擦の中、世界の投資家にカナダへの1兆ドル投資を呼びかけ

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Sep 14, 20261 min read
カーニー首相、対米貿易摩擦の中、世界の投資家にカナダへの1兆ドル投資を呼びかけ
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カナダのマーク・カーニー首相は、米国との貿易摩擦による経済的影響を乗り切るため、世界の主要投資家をトロントに招き、大規模な投資サミットを開始した。政府は今後5年間で1兆カナダドル(約7210億米ドル)の投資を呼び込むことを目標に掲げている。

世界の投資家を招集、大型案件を協議

ロイター通信が関係者の話として報じたところによると、9月14日から2日間の日程で開催されるこのサミットには、米国のブラックロックCEOラリー・フィンク氏やブラックストーン社長のジョン・グレイ氏、シンガポールのテマセクCEOディルハン・ピレー氏、オランダの年金基金APGグループCEOのアネット・モスマン氏など、世界の金融界の重鎮が出席する。政府関係者によると、具体的な大型契約が成立するには12〜18ヶ月を要する可能性があるという。

カーニー首相は13日の歓迎レセプションで、「運用資産総額120兆カナダドルを超える世界最大の投資家たちが、我々の『ショーウィンドウを覗きに』来る。世界はカナダをこれまでとは違う目で見ている」と述べた。このサミットは、米国による関税措置が強化される中で、中東やアジアとの新たな関係構築や欧州との連携強化を図るカナダにとって極めて重要な意味を持つ。

160件超のプロジェクトを提示

サミットでは、鉱業、エネルギー、テクノロジー、インフラなど多岐にわたる160件以上のプロジェクトが提示される。ロイターが確認した目論見書によると、これらのプロジェクトは構想段階から着工準備が整ったものまで様々だ。

主な案件には以下が含まれる:

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  • 2029-2030年の商業化を目指すXanadu社の光量子コンピューターへの株式投資
  • アルバータ州のデータセンターキャンパスへの株式投資
  • バッテリーやグリーン・スチール向けの低炭素ニッケルを生産する「クロフォード・ニッケル・プロジェクト」
  • カルガリーとエドモントンを結ぶ高速輸送ポッド構想(9億カナダドルの資金調達を要請)

カナダ政府は、自国を長期的経済成長が見込める安定的かつ予測可能な市場としてアピールしている。

海外直接投資(FDI)の現状と課題

政府統計によると、カナダへの海外直接投資(FDI)は2022年以降着実に増加しているが、その多くはM&A(合併・買収)によるもので、新規の工場や倉庫建設などを示す「グリーンフィールド投資」は伸び悩んでいる。BMOキャピタル・マーケッツのチーフエコノミスト、ダグ・ポーター氏は、カナダのような成熟経済でこうした投資を誘致するのは困難だと指摘し、「このサミットが実際にFDIを活性化させるか注目される」とコメントした。

一方で、カナダ国内の金融機関も投資を活発化させている。ロイヤル・バンク・オブ・カナダがテクノロジー企業に14億カナダドル、モントリオール銀行が主要経済セクターに最大700億カナダドルを投じるなど、国内からの資金供給も強化されている。地政学的リスクや技術変化が加速する中、カナダが安定した投資先として存在感を高められるかどうかが試されることになる。

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