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ボーイング株が上昇、赤字拡大も売上高とFCF改善を好感

Summary
ボーイングが発表した2026年第2四半期決算は、1株当たり損失が予想を上回ったものの、売上高の増加とフリーキャッシュフローの黒字転換が好感され、同社株は上昇した。
米航空宇宙大手ボーイングが発表した2026年第2四半期決算を受け、同社の株価は午前の取引で3.1%上昇した。1株当たり損失は市場予想を上回ったが、投資家は予想を上回る売上高やフリーキャッシュフロー(FCF)の黒字化など、事業回復を示す好材料を重視した。
予想を上回る売上高とFCF黒字化
同社の第2四半期決算によると、売上高はアナリスト予想の約239億5000万ドルを上回る246億ドルに達した。また、FCFは6億ドルのプラスとなり、前年同期の2億ドルの資金流出から黒字に転換。これは市場が同社の財務回復を測る上で重要な指標とみなしていた。
一方で、非GAAPベースの1株当たり中核損失は0.76ドルとなり、約0.30ドルの損失という市場コンセンサスよりも赤字幅が拡大した。これは主に、大統領専用機「エアフォースワン」の更新プログラムに関連して2億8000万ドルの費用を計上し、防衛・宇宙・安全保障部門が小幅な営業損失に陥ったことが原因である。
事業運営の改善と記録的な受注残高
決算内容には、1株当たり損失の悪化を補って余りある複数の明るい兆候が見られた。主なポジティブ要因は以下の通り。
Ad- 納入機数の増加: 民間航空機の納入機数は、前年同期比14%増の171機に増加した。
- 生産体制の強化: 主力小型機「737 MAX」の生産レートを月産47機に引き上げる計画が進行中で、7月には新たな組立ラインが開設された。
- 記録的な受注残高: 受注残高は過去最高の7150億ドルに膨らんだ。
ケリー・オートバーグ最高経営責任者(CEO)は「事業運営はより安定しており、主要な認証プログラムは計画通り進んでいる」と述べた。同社はまた、2026年通期のFCF見通しを10億ドルから30億ドルで据え置いた。
市場の反応
この日の株式市場は、ダウ工業株30種平均が小幅高、S&P 500がほぼ横ばい、ハイテク株中心のナスダック総合指数が下落するなど、全体としては軟調な地合いだった。その中でボーイング株は逆行高となっており、今回の株価上昇が決算内容を個別に好感したものであることを示している。
投資家は、1株当たり損失の拡大という表面的な数字よりも、売上高の増加、FCFの黒字転換、記録的な受注残高、そして経営陣による安定した事業運営への言及といった、本質的な回復を示す要素を評価したとみられる。