Story
ブラックストーンとアルファベットのAI合弁、銀行団から220億ドルの融資獲得か=ブルームバーグ報道

Text size
Background
米投資会社ブラックストーンとアルファベットの新たなクラウド事業合弁会社「Crux AI」が、10行からなる銀行団から220億ドル(約3.2兆円)の融資を確保したことが明らかになった。ブルームバーグが関係者の話として報じたもので、人工知能(AI)の運用に必要なプロセッサー購入資金としては最大級のデットファイナンス(負債による資金調達)案件となる。
巨額融資の概要
報道によると、今回の融資はアルファベット傘下のグーグルが製造するAIチップ「テンソル・プロセッシング・ユニット(TPU)」の購入に充当される。融資の担保となるのは、購入されるチップそのものの価値と、Crux AIが保有する顧客との契約だという。
この大型融資には、以下の金融機関が参加しているとされている。
- ゴールドマン・サックス・グループ
- 三井住友銀行
- バークレイズ
- BNPパリバ
- バンク・オブ・ノバスコシア
Ad現在、主幹事行はこの融資を他の金融機関にも販売するシンジケーションを進めている段階にある。
資金調達の仕組みと市場への影響
今回の案件では、220億ドルの融資とは別に、10億ドルの回転信用枠(リボルビング・クレジット・ファシリティ)も設定されている。将来的には、この負債を適格機関投資家向けの社債市場で、より長期の資金へと借り換える(リファイナンスする)可能性も指摘されている。
この取引は、AIインフラの構築に莫大な先行投資が必要であることを浮き彫りにした。また、AIチップや関連する顧客契約といった資産を担保に、金融機関が巨額の資金を供給する新たな融資モデルの先例となる可能性があり、市場関係者の注目を集めている。ブルームバーグの取材に対し、Crux AI、ブラックストーン、ゴールドマン・サックスはコメントを控えた。アルファベット、三井住友銀行、バークレイズ、BNPパリバ、ノバスコシア銀行はコメントの要請に応じなかったという。