Story
ビットコイン6万4000ドル台で推移、ホルムズ海峡の合意期待が市場心理を左右

暗号資産(仮想通貨)の代表格であるビットコインは、6万4000ドルを上回る水準でもみ合いの展開となっている。市場では、主要な石油輸送路であるホルムズ海峡の再開に向けた交渉が進展するとの期待感からリスク選好ムードが広がっているが、暗号資産市場は依然として狭いレンジ内での取引が続いている。
ホルムズ海峡の再開交渉が焦点
米ニュースサイトAxiosの報道によると、米国はオマーンとイランとの間でホルムズ海峡の再開に向けた交渉を行っており、早ければ合意が発表される可能性があるという。この報道を受け、地政学的リスクの緩和期待から原油価格は下落し、株式市場などではリスク資産への投資意欲が回復した。
しかし、暗号資産市場が受けた恩恵は限定的だった。投資家は、ファンダメンタルズがより明確な人工知能(AI)関連株を選好する傾向にあり、投機的な資産への資金流入は鈍い。最近のハッキング事件や、企業によるビットコイン保有の代表格であるマイクロストラテジー社による継続的な売却観測も、市場の上値を重くしている。
強弱材料が交錯する市場環境
一方で、暗号資産市場には明るい兆候も見られる。2ヶ月連続の純流出を記録していたビットコイン現物上場投資信託(ETF)は、7月に純流入に転じ、8月に入ってもその勢いが続いている。
Ad- 8月の純流入額(現時点): 3億8160万ドル
- 7月の純流入額: 1億7240万ドル
ETFへの資金流入は、市場心理が若干改善していることを示唆している。しかし、ビットコイン価格は依然として過去最高値から約50%低い水準にあり、年初来では大幅なマイナス圏に沈んでいる。
アルトコイン市場の動向
主要なアルトコインはまちまちな動きを見せている。時価総額第2位のイーサリアムは0.7%上昇し1,875.57ドルとなった。一方で、XRPは0.8%下落した。その他、ソラナは0.6%、カルダノは0.8%、BNBは1.8%それぞれ上昇した。
また、ステーブルコインUSDCを発行するサークル社は、第2四半期決算を発表。LSEGのデータによると、1株当たり利益は0.18ドルと市場予想(0.17ドル)を上回ったものの、株価は時間外取引で3%以上下落した。