Story
ビットコインは底入れしたか?夏の急落後に注目すべき重要水準

ビットコインは今夏の急落で付けた安値から反発しているものの、回復基調は依然として脆弱であり、市場参加者は底入れの確信を持てずにいる。米連邦準備制度理事会(FRB)による金融政策決定を目前に控え、重要な価格水準を巡る攻防が続いている。
夏の急落と不安定な反発
ビットコイン価格は、52週高値の12万6110ドルから一時49.6%下落し、7月初旬には5万8000ドルを割り込む場面があった。その後、5万7803ドルの安値から約10%反発し、足元では6万3500ドル前後で推移しているが、上昇の勢いは限定的だ。
Investing.comのデータによると、年初来では依然として27%超のマイナスとなっており、最近の反発が本格的なトレンド転換につながるかは不透明な状況だ。7月28日には再び主要な暗号資産が軒並み下落しており、相場の上値の重さを物語っている。
強弱入り混じるテクニカル指標
テクニカル分析では、強弱双方のシグナルが点灯しており、方向感を見出しにくい状況が続いている。特に注目されるのは以下の点だ。
Ad- 週足RSI(相対力指数): 38.1まで低下し、売られすぎの目安とされる30に近づいている。過去にはこの水準が底値圏となるケースが見られた。
- 週足MACD: 依然としてマイナス圏で推移しており、長期的なトレンドの転換は確認できていない。
- ローソク足: 日足チャートでは強気を示唆する「明けの明星」などのパターンが出現している一方で、週足では弱気を示すパターンも見られ、判断が分かれている。
市場の焦点はFOMCと重要サポートライン
強気派は、U.S. Tiger Securitiesが「暗号資産の弱気相場は最終局面に入った可能性が高い」と分析したことや、7月31日満期の行使価格7万ドルのコールオプションが大量に購入されたことなどを好感している。また、5万7803ドルのサポートラインが維持されたことも、底堅さの証左と見なされている。
一方、弱気派はマクロ経済環境への懸念を強めている。ビットコインだけでなく、イーサリアムやソラナなど主要な暗号資産が一斉に売られている事実は、市場全体のリスクオフ心理を反映している可能性がある。市場の最大の注目は、7月29日に結果が公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)であり、その内容が短期的な方向性を決定づける可能性がある。
当面の最重要価格水準は、7月の安値である5万7803ドルだ。この水準を再度試した上で維持できれば、より高い安値を形成したことになり、底入れの信憑性が高まる。逆に、本格的な回復と見なされるには、6万5000ドル~6万6500ドルの抵抗帯を明確に上抜ける必要がある。