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アジア株は上昇、米CPI鈍化を好感-中国GDPや中東情勢が上値抑制

Summary
米国のインフレ鈍化を受けて利上げ観測が後退し、アジアの株式市場は水曜日に大半が上昇した。しかし、市場予想を下回る中国のGDP成長率や中東の地政学的リスクが投資家心理の重しとなった。
米国の消費者物価指数(CPI)が予想以上に鈍化したことを受け、連邦準備制度理事会(FRB)による早期利上げ観測が後退し、水曜日のアジア株式市場は大半が上昇した。しかし、中国の第2四半期GDP成長率が市場予想を下回り、中東の地政学的リスクへの懸念がくすぶる中、上値は限定的となった。
米CPI鈍化が追い風、利上げ観測後退
火曜日に発表された6月の米CPIは、前月比で0.4%の低下となり、パンデミック以降で初のマイナスを記録した。変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数も前年同月比2.6%の上昇にとどまり、市場予想を下回った。
このデータを受け、市場ではFRBが今月利上げに踏み切るとの見方が後退。米国の長期金利が低下し、前日のウォール街では特にテクノロジー株を中心に株価が上昇した。この流れがアジア市場にも波及し、投資家心理を支えた。
中国経済の減速と地政学リスクが重し
一方で、市場の楽観ムードに水を差す要因も複数見られた。水曜日に発表された中国の第2四半期の実質GDP成長率は前年同期比4.3%となり、第1四半期の5.0%から減速し、市場予想の4.5%にも届かなかった。
同時に発表された6月の経済指標はまだら模様だった。
Ad- 鉱工業生産: 前年同月比5.3%増(予想を上回る)
- 小売売上高: 前年同月比1.0%増(予想を上回る)
- 固定資産投資: 上半期で5.7%減
- 不動産投資: 18%減
不動産セクターの根強い不振が示され、中国経済の先行き不透明感が強まった。また、イランを巡る中東情勢の緊迫化が原油価格を1カ月ぶりの高値圏に押し上げており、エネルギーコストの上昇が再びインフレを誘発するとの懸念も相場の重しとなっている。
各国市場の動向
地域別に見ると、韓国総合株価指数(KOSPI)が半導体大手の主導で約7%と急騰し、他市場を大きくアウトパフォームした。SKハイニックスが約13%、サムスン電子が約8%それぞれ上昇した。
日本の日経平均株価は1%高、TOPIXは0.5%高で取引された。一方、中国の上海総合指数とCSI300指数はそれぞれ0.3%安と軟調だったが、香港のハンセン指数は1.5%上昇した。オーストラリアのS&P/ASX 200は0.3%高、シンガポールのストレーツ・タイムズ指数は1.2%高となった。