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アジア通貨が下落、ドル高と円安が進行 FRB・日銀の金融政策会合を控え

来週に米連邦準備制度理事会(FRB)と日本銀行(日銀)の金融政策決定会合を控え、外国為替市場ではドルが選好される展開となっている。米国のインフレ指標の発表を前にドルが約1週間ぶりの高値圏を維持したことを受け、11日のアジア市場では円をはじめとする主要通貨が下落した。
ドル高進行、米CPIとFOMCに市場の注目集まる
ドル指数は99.10近辺で推移し、前日に記録した9月7日以来の高水準を維持した。10日に発表された8月の米生産者物価指数(PPI)が市場予想通り前月比0.4%上昇したことが、ドルの下支え要因となっている。エネルギー価格の上昇がインフレを高止まりさせる可能性への懸念が再燃した。
市場の関心は、本日発表される米消費者物価指数(CPI)と、9月15日~16日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)に移っている。CMEグループのFedWatchツールによると、FF金利先物市場が織り込む9月FOMCでの0.25パーセントポイントの利上げ確率は、前日の61.2%から71.3%に上昇した。FRBの引き締め姿勢が強まるとの観測から米長期金利も上昇し、10年物国債利回りは5%に迫る4.97%近辺で推移している。
円は軟調、日銀会合を前に神経質な展開
ドル円相場は1ドル=154.34円近辺で取引され、円は対ドルで2日続落した。週間ではドルが円に対して1.2%上昇している。一方で、日本で発表された8月の企業物価指数(CGPI)が前年同月比7.6%上昇と市場予想を上回ったことで、円は下げ幅を一部縮小した。
Adこの結果は、日銀が来週17日~18日の会合で利上げに踏み切るとの市場の観測を強めるものだ。市場では政策金利を0.25パーセントポイント引き上げ、1.25%にすることが広く予想されている。円相場は、日銀の今後の金融政策に関する指針とFRBの決定の両方に左右される、神経質な展開が続くとみられる。
その他アジア通貨はまちまち、原油高が重石に
他のアジア通貨の動向はまちまちだった。豪ドルは対米ドルで今週約0.6%下落した一方、ニュージーランドドルは堅調に推移した。人民元、シンガポールドル、韓国ウォンは週間でほぼ横ばいとなっている。
インド・ルピーは、原油価格の高騰が重石となった。中東情勢の緊迫化を背景にブレント原油先物は一時1バレル=108.96ドルまで上昇し、エネルギー供給への懸念が通貨の重荷となっている。来週は、中国の8月の小売売上高や鉱工業生産、インドの消費者物価指数など、アジア各国の重要な経済指標の発表が予定されており、市場の注目が集まる。