Story
アントファガスタ株が急落、上半期の銅生産量減少とコスト見通し引き上げを嫌気

Summary
鉱業大手アントファガスタの株価が15日のロンドン市場で急落。第2四半期生産報告で上半期の銅生産量が前年同期比で減少したことや、コスト見通しを引き上げたことが嫌気された。
鉱業大手アントファガスタの株価は15日の取引で4.8%下落し、3,658.5ペンスをつけた。同日発表された2026年第2四半期および上半期の生産報告の内容が市場の失望を誘った。
生産未達と通期目標への懸念
報告によると、2026年上半期の銅生産量は285,000トンとなり、前年同期比で9.5%減少した。これは、同社の中核であるロス・ペランブレス鉱山とセンティネラ鉱山の双方で処理量が低下したことが主因だ。
この上半期の実績不振により、同社が掲げる通期生産目標(65万~70万トン)の達成には、下半期に大幅な増産が必要となる。イバン・アリアガダCEOは「ロス・ペランブレスとセンティネラの双方で鉱石処理量と品位が改善するため、通期ガイダンスは変更しない」と述べたが、市場は回復シナリオに懐疑的な見方を示している。
コスト見通しの上方修正
生産量の減少に加え、同社はコスト見通しの引き上げも発表した。副産物クレジット控除前のキャッシュコストガイダンスを、従来の1ポンドあたり2.30~2.50ドルのレンジから、2.40~2.60ドルへと修正した。
Ad同社はこの理由について、燃料価格や主要な消耗品の価格が高止まりしていることを挙げた。生産量の減少とコスト増という二重の悪材料が、投資家心理を圧迫した形だ。
外部環境も逆風に
この日の市場環境もアントファガスタ株には逆風となった。ロンドンFTSE100指数は鉱業セクター主導で大幅に下落して始まった。銅、金、銀のスポット価格も下落し、ここ数週間セクターを支えてきた追い風が弱まった。
企業固有の悪材料とセクター全体に広がる軟調な地合いが複合的に影響し、同社の株価は大きく下落。年初来高値である4,475ペンスからは約18%低い水準で推移している。