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AMD株が急伸、マイクロソフトとのAI連携拡大とアナリストの強気見通しが追い風

半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)の株価が、20日の時間外取引で4.6%急伸した。マイクロソフトとの提携拡大の発表や、来週に控えたAI関連イベントへの期待を背景に、アナリストからの強気な見方が相次いだことが買いを誘った。
マイクロソフトとの提携拡大
AMDは、マイクロソフトとの長期的なパートナーシップを拡大したと発表。これにより、マイクロソフトはクラウドプラットフォーム「Azure」において、最先端AIモデルの推論ワークロードをサポートするため、AMDの「Helios Rackscale Solution」を導入する。AMDによると、マイクロソフトを含む顧客へのHeliosシステムの出荷は2026年後半に開始される予定だ。
また、AzureはAMDの次世代EPYCプロセッサー「Venice」を搭載した新しい仮想マシンシリーズも導入する計画だ。この発表は、投資家の期待を大きく高める要因となった。
製品イベントへの期待とアナリストの強気姿勢
今回の株価上昇は、サンフランシスコで7月22日〜23日に開催される同社の旗艦イベント「Advancing AI 2026」を前にした動きでもある。市場では、このイベントが同社株の重要な転換点になると広く見なされている。
イベントでは、サーバー向けプロセッサー「Zen 6 "Venice" EPYC」の商用ローンチや、GPUプラットフォーム「MI455X Helios」および「MI500」シリーズに関する詳細なロードマップが発表されると期待されている。ウォール街の複数の証券会社は、これらの新製品が2026年後半から2027年にかけて同社の収益成長を力強く牽引すると予測している。
Adこうした期待を反映し、アナリストの評価も引き上げられている。
- UBSは、投資判断を「買い」に据え置き、目標株価を670ドルから700ドルに引き上げた。
- KeyBancは、投資判断「オーバーウエート」を維持し、業界最高水準となる725ドルの目標株価を提示。2026年のAI向けGPU売上高が168億ドルに達すると予測している。
- バンク・オブ・アメリカのアナリスト、ヴィヴェク・アリヤ氏は、サーバー向けプロセッサーの旺盛な需要とCPU市場でのシェア拡大を理由に、8月4日の決算発表では市場予想を上回る結果と強気の見通しが示されるとの自信を示した。
市場への影響
当日はナスダック総合指数が0.9%上昇するなど、市場全体がリスクオンのムードにあり、半導体セクター全体に追い風が吹いていた。競合のNVIDIAやインテルも上昇したが、AMDは個別の好材料が重なったことで、他社を上回る上昇率を記録した。
マイクロソフトとの提携拡大、新製品発表への期待、アナリストによる相次ぐ目標株価の引き上げ、そして良好な市場環境という複合的な要因が、今回の株価急伸につながった。これにより、同社株は直近の52週高値(584.73ドル)からの下落分を取り戻す動きを見せている。