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AMD株が逆行高、AI市場の強気見通しとアナリストの評価引き上げを好感

半導体大手AMD(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)の株価が9日の米国株式市場で、主要指数が下落する中、一時3.4%高の523.16ドルまで上昇した。同社経営陣がシティ主催のカンファレンスで示した、AI(人工知能)事業に関する市場予想を大幅に上回る成長見通しが投資家心理を押し上げた。
大幅に引き上げられたAI事業見通し
AMDはシティ・グローバルTMTカンファレンスにおいて、AIの潜在的市場規模(TAM)が2030年までに2兆ドルに達するとの新たな予測を公表した。これは市場の従来予想を大きく上回るもの。
さらに、同社の成長の中核を担うデータセンター事業の規模が2027年までに倍増し、約700億ドルに達するとの見通しを示した。このうち、AI向けGPUが400億ドル強を、サーバー向けCPUが残りを占めると見込んでいる。
アナリスト評価も追い風に
この強気な見通しを受け、証券会社リヨン証券(CLSA)はAMDの目標株価を従来の575ドルから710ドルへ引き上げ、投資判断「アウトパフォーム」を維持した。CLSAは、同社の新型GPU「MI-455」の出荷数量と価格が従来モデルの想定を上回ると分析し、2027年度および2028年度の1株当たり利益(EPS)予想を25%から29%上方修正している。
Adウォール街全体のアナリスト評価も極めて良好で、現在41件の「買い」推奨がある一方、「売り」推奨は一件もない。オプション市場でもコール(買う権利)の買いが目立ち、強気な見方が広がっていることが示された。
市場全体をアウトパフォーム
この日の米国株式市場では、S&P 500種株価指数が0.3%、ナスダック総合指数が0.4%下落するなど主要指数が軟調に推移した。AMDの株価は、こうした市場全体の地合いの悪さをものともせず、同社固有の好材料によって逆行高を演じた形だ。
半導体セクター全体ではNvidiaやIntelなども上昇しており、AIによる収益化への道筋がより明確な企業へと資金が向かうセクター内ローテーションの動きも見て取れる。AMD株は同日、一時524.29ドルの高値を付け、同社の野心的な事業計画が市場に評価されつつあることを示した。