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AMD株、時間外で上昇 アンソロピックとの大型提携と新型AI半導体が好感

半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)の株価が、23日の通常取引終了後の時間外取引で2.7%上昇し、554.50ドルに達した。AI新興企業アンソロピックとの大規模な戦略的提携と、同日開催されたイベントでの新型AI向け半導体の発表が投資家に好感された。
アンソロピックとの大型提携
AMDは、AI分野の有力企業であるアンソロピックとの戦略的提携を発表した。この提携には、AMDのサーバー向けGPU「Instinct MI450」シリーズを最大2ギガワット規模でアンソロピックに提供する契約が含まれる。最初の1ギガワット分の導入は2027年前半に開始される予定だ。
契約の一環として、AMDはアンソロピックに対し、マイルストーン達成を条件として最大50億ドルの株式出資を行う。一方、アンソロピックは契約期間中に数百億ドル規模のAMD製半導体を購入することを約束した。この契約により、AMDが発表済みのフロンティアAI企業向け計算資源のコミットメント総量は約14ギガワットに達した。
新型GPU「MI455」と製品ロードマップ
サンフランシスコで開催された自社イベント「Advancing AI 2026」において、AMDはAIアクセラレーター市場が2030年までに1.4兆ドルに達するとの予測を提示。同時に、次世代GPU「MI455」を発表した。
AdMI455は、TSMCの2ナノ/3ナノプロセスを採用し、3200億個のトランジスタを集積。432GBのHBM4メモリを搭載し、従来製品を大幅に上回る性能を実現するという。この発表は、AIハードウェア市場で支配的な地位にあるNVIDIAに対抗するAMDの技術力と戦略を示すものと受け止められている。
市場への影響とアナリストの見方
一連の発表を受け、アナリストからも肯定的な見方が出ている。ウェルズ・ファーゴは、AMDのデータセンター向けGPU売上高が2027年までに406億ドルに達する可能性があると予測し、投資判断を「オーバーウエート」、目標株価を615ドルに設定した。
AMDの株価上昇は、同社固有の材料によるもので、同日のナスダック総合指数が0.4%高、S&P 500がほぼ横ばいであったこととは対照的だ。投資家は、8月4日に予定されている決算報告を前に、NVIDIAとの差を埋めるための同社の戦略実行力に期待を寄せている。