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Google、SpaceX株940億ドル保有を公表 IPO後の時価評価で判明

Summary
親会社アルファベットが米証券取引委員会(SEC)への提出書類で、SpaceXの歴史的なIPO後に同社株を940億ドル保有していることを初めて明らかにした。この投資は企業史上最も成功した戦略投資の一つとなる。
米Googleの親会社であるアルファベットは、米証券取引委員会(SEC)に提出した第2四半期の四半期報告書(Form 10-Q)で、宇宙開発企業SpaceXの株式を940億ドル(約14兆円)相当保有していることを明らかにした。これは、6月に行われたSpaceXの記録的な新規株式公開(IPO)を受けて、アルファベットが保有する株式を初めて時価評価したもので、10年にわたる投資の驚異的な成果が示された形だ。
届出で明らかになった保有状況
SECへの提出書類によると、アルファベットが保有するSpaceX株940億ドルのうち、大部分を占める800億ドルは短期的なロックアップ(売却制限)の対象となっている。残りの141億ドルについては、2027年第3四半期まで続く長期的なロックアップが設定されている。
これらの売却制限は、IPO後の市場の安定性を確保するために、アルファベットやFidelityといった主要な初期投資家に対して慣例的に設けられるものだ。今回の開示は、これまで未公開株として保守的な簿価で計上されてきた資産の、公開市場における価値を初めて公式に示したものとなる。
10年にわたる投資の経緯
GoogleのSpaceXへの投資は2015年1月に遡る。当時、GoogleはFidelityと共同でイーロン・マスク氏率いるSpaceXに10億ドルを投資。このうちGoogleの出資額は5億ドルから9億ドルとみられている。当時のSpaceXの評価額は約120億ドルで、Googleは当初約7.5%の株式を取得した。
Adこの投資は、衛星インターネットインフラ構想を支援する戦略的な位置づけだった。その後、SpaceXは衛星通信サービス「スターリンク」や次世代宇宙船「スターシップ」の開発資金として、多数のベンチャーラウンドを実施。さらに2026年2月にはマスク氏のAI新興企業xAIを吸収合併したことで、Googleの持ち分は希薄化し、IPO時点での実質的な保有比率は約4.9%から5.0%となっていた。
市場への影響
SpaceXは6月12日にIPOを実施し、1株あたり135ドルで値付けされ、当初の評価額は1兆7700億ドルに達した。アルファベットによる今回の開示は、テクノロジー企業による戦略的投資がいかに大きなリターンを生む可能性があるかを改めて浮き彫りにした。
投資家にとって、この巨額の含み益はアルファベットの資産価値を再評価する上で重要な要素となる。ただし、ロックアップ期間中はこれらの株式を売却できないため、直ちにキャッシュフローに貢献するものではない。市場関係者は、ロックアップが解除される将来のタイミングで、アルファベットがどのようにこの巨大な資産を活用するかに注目している。