Story
オールステート株が下落、UBSとHSBCが格下げ-利益率悪化を懸念

Summary
米保険大手オールステートの株価が時間外取引で下落。UBSとHSBCが相次いで投資判断を引き下げ、今後数ヶ月間の保険引受マージンの悪化が予想されるとの見方を示したことが背景にある。
米損害保険大手オールステート(Allstate)の株価は、アナリストによる格下げが相次いだことを受け、時間外取引で下落した。UBSとHSBCは、同社の収益性に対する懸念を理由に、それぞれ投資判断を引き下げた。
相次ぐ投資判断の引き下げ
UBSはオールステートの投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。同行は、今後6ヶ月間で保険引受マージンが悪化し、利益の減少と業績予想未達の可能性が高まると指摘。現在の1株当たり利益(EPS)は、同社の持続可能な収益力を上回っているとの見方を示した。目標株価は従来の255ドルから261ドルに引き上げたものの、現状の株価からの短期的な上昇余地は限定的とみている。
この動きに続き、HSBCもオールステートの投資判断を「買い」から「ホールド」へと引き下げた。HSBCは目標株価を264ドルに設定している。
業界全体への懸念と経営陣の交代
売り圧力は、同業他社の動向によっても強まっている。競合のプログレッシブ(Progressive Corp)は前日の取引で、コンバインド・レシオの悪化と予想を上回る大規模災害損失を示した月次報告を受けて株価が下落した。これは、損害保険業界全体で保険金支払コストの圧力が高まっている可能性を示唆している。
Adまた、オールステートが8月3日付でクリスチャン・ローン氏を新CFO(最高財務責任者)に任命すると発表したことも、一部の投資家にとって短期的な不透明要因となっている。
市場の反応と今後の見通し
オールステート株の下落は、市場全体の堅調な地合いとは対照的だ。S&P500種株価指数など主要指数は、前日に発表された6月の消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったことを好感し、時間外取引で上昇している。これは、今回の株価下落が市場全体のリスクオフ心理ではなく、個別企業およびセクター固有の懸念に起因することを示している。
オールステートは8月5日に第2四半期決算の発表を予定している。アナリストが収益性の正常化、あるいは期待外れな結果を予想する中で、投資家は決算発表を前に同社株の再評価を進めている模様だ。