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シドニー空港、航空管制官不足で大規模な遅延・欠航が発生

オーストラリアのシドニー空港で金曜日の朝、航空管制官の不足が原因でフライトの欠航や遅延が相次いだ。国内の航空管制を担う政府機関エアサービシズ・オーストラリアが発表したもので、最近のニアミス事案多発と合わせて、同国の航空業界が抱える構造的な課題が浮き彫りとなった。
勤務体制の制約が直撃
エアサービシズ・オーストラリアは、「勤務表上の制約」を理由に、シドニー空港で航空交通流管理(ATFM)措置を講じる必要があったと説明した。この措置は航空需要を安全に管理するために実施された。
措置は同日午前8時15分に解除されたが、午前中を通じて最大10分程度の遅延が続くと見込まれた。カンタス航空では6便が欠航し、一部の便では1時間以上の遅延が発生した。エアサービシズ・オーストラリアの広報担当者は、「航空会社のスケジュールに混乱が生じた可能性があることを認識しており、遅延と乗客への影響を最小限に抑えるため航空会社と協力している」と述べた。
相次ぐニアミスで高まる安全性への懸念
今回の混乱は、シドニー空港で航空安全への懸念が高まる中で発生した。同空港では過去約1ヶ月の間にニアミス事案が6件発生しており、オーストラリア運輸安全局(ATSB)が共通の安全上の問題や要因がなかったか調査を進めている。
Ad先週のロイター通信の報道によると、7月にカンタス航空機2機が異常接近した際に勤務していた複数の管制官について、疲労リスクが高い状態にあったことが内部記録から指摘されていたという。世界的な管制官不足が、現場の運用に深刻な影響を及ぼしている可能性が示唆される。
当局の対応と今後の見通し
エアサービシズ・オーストラリアは、管制官の追加採用や、必要時に人員を柔軟に配置できる体制の構築を進めていると述べている。同社のロブ・シャープCEOをはじめとする幹部は金曜日、オーストラリアの航空業界の現状を調査する上院委員会で証言する予定となっている。
投資家や市場関係者は、一連の問題が航空会社の運航効率や収益性、さらにはオーストラリアの航空業界全体の信頼性に与える影響を注視している。根本的な人員不足の解決には時間がかかるとみられ、当面は不安定な運航状況が続く可能性がある。