Story
ロシア政府、ネスレとオーシャンの国内資産を一時管理下に

Summary
ロシアのプーチン大統領が、スイスの食品大手ネスレとフランスの小売大手オーシャンのロシア国内資産を一時的な国家管理下に置く大統領令に署名。非友好国の企業資産を対象とした措置の一環。
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Background
ロシアのプーチン大統領は、スイスの食品大手ネスレ(Nestle SA)とフランスの小売大手オーシャン(Auchan)のロシア国内資産を一時的な国家管理下に置く大統領令に署名した。この措置は、ロシアが「非友好国」と指定する国に拠点を置く企業の資産を対象とした一連の動きに続くものである。
大統領令の詳細
ロシアの公式法務情報ポータルサイトで木曜日に公開された大統領令により、両社の資産が「一時的管理」下に置かれることが正式に決定された。この枠組みは、ロシア政府が企業の経営権を事実上掌握することを可能にするものである。
ロシアは2023年からこのアプローチを用いており、ウクライナ侵攻に対する制裁への報復措置として、欧米企業の資産管理を次々と進めている。
背景と過去の事例
今回の措置は、ロシアに残る欧米企業に対する圧力が強まっていることを示している。過去には、同様の法令に基づき、以下の企業の資産が一時管理下に置かれた。
Ad- フランスの食品大手ダノン(Danone SA)
- デンマークのビール大手カールスバーグ(Carlsberg A/S)
これらの企業の一部資産は、その後ロシア国内の事業体に譲渡されており、事実上の国有化または国内資本への移管が行われた。ネスレとオーシャンの資産も同様の道を辿る可能性が懸念される。
投資家への意味合い
今回の動きは、ロシアで事業を継続している外国企業にとって、地政学的リスクと事業運営上の不確実性が極めて高いことを改めて浮き彫りにした。資産接収のリスクは、ロシア市場へのエクスポージャーを持つ投資家にとって重大な懸念材料となる。今後、他の欧米企業が同様の措置の対象となる可能性も否定できず、市場の警戒感は一層強まるとみられる。