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原油価格が1%下落、米イランの軍事行動停止で緊張緩和に期待

Summary
米国がイランへの攻撃を一時停止したことを受け、中東の地政学的リスクが後退するとの観測から原油価格が下落。ホルムズ海峡の通航量減少など供給懸念は残るものの、アジアの需要減退も上値を抑えました。
28日の取引で原油価格が1%下落しました。米国によるイランへの攻撃が一時停止されたことで、中東の地政学的緊張が緩和に向かうとの期待が市場で広がり、リスクプレミアムが剥落しました。
国際的な指標であるブレント原油先物は0.6%安の1バレル=87.82ドル、米国産WTI原油先物は0.8%安の1バレル=81.95ドルで取引されました。両指標とも一時1%以上下落し、1週間超ぶりの安値を付けています。
背景に米イランの対話期待
トランプ米大統領が27日、イランと「良好な協議」を行っていると述べたことが、外交的解決への期待感を高めました。ただし、大統領は交渉が決裂した場合には攻撃を再開する可能性も示唆しており、予断を許さない状況が続いています。
IGのアナリスト、トニー・シカモア氏は顧客向けノートで「当面は、対立を回避する道筋が見つかったとの安堵感が価格の熱を冷ました」と指摘。その一方で「状況は依然として非常に流動的だ」と付け加え、楽観論を戒めています。
中東の供給リスクは依然残存
Ad緊張緩和への期待が高まる一方、中東の主要な海上輸送路における供給途絶リスクは依然として市場の懸念材料です。特に、世界の石油供給の要衝であるホルムズ海峡の状況が注視されています。
バークレイズのアナリストによると、7月24日までの1週間でホルムズ海峡を通過した原油および石油製品の純輸出量は、日量平均290万バレルと、前週の590万バレルから大幅に減少しました。この通航量の減少は、供給不安を根強く残す要因となっています。
アジアの需要減退も価格を抑制
価格の上値を抑える要因として、需要側の動向も意識されています。Marexのアナリスト、エドワード・マイヤー氏は「価格が現在以上に高騰していない主な理由の一つは、特にアジアで起きている需要破壊だ」と分析しており、高値が需要を抑制している可能性を指摘しています。
市場の次の焦点は、米国のエネルギー情報局(EIA)が発表する週間在庫統計に移ります。ロイターがまとめた予備調査では、先週の米国の原油在庫は減少したと見られています。