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原油価格、週間で大幅上昇へ 米・イランの対立激化で供給懸念

Summary
米・イラン間の緊張激化が中東からの供給リスクへの懸念を煽り、原油価格は7月中旬以来の大幅な週間上昇を記録する見通しとなった。
原油価格は4日の取引でほぼ横ばいとなったが、米国とイランの敵対関係が激化したことで中東の供給リスクへの懸念が高まり、週間ベースでは7月中旬以来の大幅な上昇となる見込みだ。
地政学リスクの高まりが価格を押し上げ
今週に入り、米国とイランは7月以来最も激しい軍事衝突を経験し、イランの民間人を含む数十人の死傷者が出たと報じられている。これを受け、中東地域からの原油供給が途絶するとの懸念が市場で強まった。
ロイター通信によると、イスラエルのカッツ国防相は、イランのエネルギー施設を含む軍事・民間インフラを「麻痺させる」との警告を改めて表明した。こうした地政学リスクの高まりが、原油価格を押し上げる主な要因となっている。
原油価格の動向と市場の見方
協定世界時(GMT)午前6時45分時点で、国際的な指標であるブレント原油先物は1バレル=95.52ドルでほぼ横ばいだったが、週間では7.6%の上昇となった。一方、米国産WTI原油先物は7セント(0.1%)高の1バレル=91.36ドルで、週間では10.4%の大幅高を記録している。両指標とも、7月20日終了週以来の大きな週間上昇率となる見通しだ。
AdANZのアナリストは4日、中東紛争が激化すれば上振れリスクがあるとして、ブレント原油の短期的な価格予測を1バレル=95ドルに引き上げた。「市場は慎重な適応段階に入っている。潤沢な在庫が当初の供給危機を吸収したが、その緩衝材が減少する中で市場の均衡を保つことが課題となっている」と指摘している。
上値を抑える要因も
一方で、価格の上昇を抑制する動きも見られる。ロシアのプーチン大統領がウクライナ戦争終結に向けた合意への道筋が残っていると発言したことや、イラクが原油輸出を増加させていることが価格の重しとなっている。
イラクのエネルギー当局者2名が水曜日に明らかにしたところによると、同国の8月の石油輸出量は日量約234万バレルと、7月の約135万バレルから増加した。9月も輸出は増加する見込みで、供給面の緩和要因として意識されている。