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原油価格が続伸、中東情勢緊迫化で6週間ぶり高値

Summary
米国のイラン空爆やイスラエルの強硬姿勢を受け、中東の供給懸念が再燃。ブレント原油は96ドル台、WTIは91ドル台まで上昇し、4日続伸で約6週間ぶりの高値を付けた。
原油先物価格は3日、4営業日続伸し、約6週間ぶりの高値を付けた。米国のイランに対する空爆やイスラエルによる新たな警告を受け、中東からの供給途絶に対する懸念が市場で再燃した。
ロイター通信によると、グリニッジ標準時13時27分時点で、ブレント原油先物は前日比0.59ドル(0.62%)高の1バレル=96.22ドルで取引されている。米国産WTI原油先物も0.78ドル(0.86%)高の91.79ドルまで上昇した。
地政学リスクの高まりが価格を押し上げ
今回の価格上昇の直接的な引き金となったのは、米国が2日夜にイラン全土で実施した空爆だ。イラン保健相によると、この攻撃で18人が死亡、108人が負傷した。また、イラン赤新月社は、ホルムズ海峡沿岸で行われていた結婚式が被害に遭い、4人が死亡したと発表している。
さらに、イスラエルのカッツ国防相は、イランがイスラエルを攻撃した場合、エネルギー施設を含むイランの軍事・民間インフラを「機能不全に陥らせる」と改めて警告した。サクソバンクのアナリスト、オレ・ハンセン氏は、この発言が原油価格を押し上げる一因になったと指摘している。
ホルムズ海峡の航行に懸念
Ad中東情勢の緊迫化は、世界の石油輸送の要衝であるホルムズ海峡の航行にも影響を及ぼしている。速報データによると、2日に同海峡を通過した貨物船は6隻にとどまり、前日の11隻や過去10日平均の約13隻を大幅に下回った。
イランは、同国が規定に準拠していないとみなす船舶のリストを拡大しており、これらの船舶が海峡を航行しようとした場合、罰金や没収、拘束の対象となる可能性がある。一方で、イラク産原油の輸出は増加傾向にあり、8月には日量約234万バレルと、7月の約135万バレルから大幅に増加した。
市場への影響
UBSのエネルギーアナリスト、ジョバンニ・スタウノボ氏は、「世界の石油在庫が依然として減少しており、石油市場は引き締まった状態が続いていることが価格上昇につながっている。中東の継続的な緊張も価格を支える一因となった可能性がある」と分析する。
原油価格の上昇はインフレ懸念を強め、米連邦準備制度理事会(FRB)が今月にも追加利上げに踏み切るとの市場観測を高める要因となっている。