Story
原油価格が下落、米国のリグ稼働増とホルムズ海峡巡る外交努力が背景

Summary
金曜日の原油価格は、米国の石油掘削リグ稼働数の増加と、ホルムズ海峡の航行に関する外交交渉の進展を受けて供給懸念が和らぎ、下落した。一方で、中東の地政学的リスクは依然として市場の不確実性要因となっている。
金曜日の原油市場では、将来の供給増加を示唆する米国の掘削活動の活発化と、重要な輸送路であるホルムズ海峡を巡る外交努力の前進が報じられ、供給不安が後退したことから主要な油種が値を下げた。
供給懸念を和らげる要因
石油サービス会社ベーカー・ヒューズ(Baker Hughes)が金曜日に発表したデータによると、将来の生産量の先行指標とされる米国内の石油掘削リグ稼働数は、今週1基増加し450基となった。これは、米国の生産者が増産に向けて動いている可能性を示唆している。
また、フィナンシャル・タイムズ紙は同日、オマーンとイランがホルムズ海峡を通じた一時的な航行合意への支持を取り付けるべく協議しており、湾岸諸国の外相がイラン側と会談する予定であると報じた。この報道は、世界で最も重要な石油輸送のチョークポイント(要衝)における緊張が緩和されるとの期待を高めた。
地政学的リスクは依然として残存
一方で、価格を下支えする地政学的な懸念材料も残っている。イランの支援を受けるイエメンのフーシ派が、紅海の南端に位置するもう一つの重要な航路であるバブ・エル・マンデブ海峡のペリム島に到達したと報じられ、同海峡の支配を強めている。これは、地域の不安定性が継続していることを示している。
Adさらに、シェブロン(Chevron)のマイク・ワースCEOは金曜日、これまで原油価格の上昇を抑制してきた石油のバッファー(緩衝材)は使い果たされたと指摘。紛争が今後数ヶ月で価格を押し上げる可能性があるとの見方を示した。
市場の反応
こうした強弱入り混じる材料の中、市場は供給懸念の緩和をより重視した。指標となる各油種の価格は下落した。
- ライト・ルイジアナ・スイート(LLS) の10月渡しは、米国産原油先物に対するプレミアム(上乗せ価格)が50セント下落し、中間値で1バレルあたり6.00ドルとなった。
- 取引レンジは、プレミアムが5.50ドルから6.50ドルの間で提示された。