Story
エクソンモービル、第2四半期の大幅増益を示唆 原油高が追い風

Summary
米石油大手エクソンモービルは、第2四半期の利益が前期比で大幅に増加するとの見通しを示した。中東情勢の緊迫化による原油価格の高騰と、精製マージンの改善が主な要因とみられる。
Text size
Background
米石油大手エクソンモービルは7日、規制当局への提出書類の中で、2026年第2四半期の利益が前期比で約50億ドル増加する可能性があることを示唆した。原油価格の高騰と石油精製事業の利益率改善が、業績を押し上げる見込みだ。
背景には、2月に始まった中東での紛争による地政学的リスクの高まりがある。世界の石油輸送の要衝であるホルムズ海峡の航行が数カ月にわたり事実上停止したことで、原油市場は大きく変動した。指標となるブレント原油の4月〜6月期の平均価格は1バレルあたり96.68ドルと、前期比で23%上昇した。
同社の提出書類によると、利益増加の内訳は、上流(探査・生産)部門で約16億ドル、石油精製部門では約26億ドルの押し上げ効果が見込まれている。精製部門の増益は、第1四半期に計上したヘッジ取引に関連する損失が解消される「タイミング効果」によるものが大きいという。一方で、紛争による事業の混乱が、全部門で約10億ドルの減益要因になる可能性も示された。
Adエクソンモービルは7月31日に第2四半期の正式な決算を発表する予定。LSEGがまとめたアナリストのコンセンサス予想では、同社の調整後利益は157億ドルと、第1四半期の約3倍に達するとみられている。この大幅な増益は、ガソリン価格の高騰に直面する米国内の消費者や、価格引き下げを石油会社に求めている政府の注目を集める可能性がある。