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欧州天然ガスが9%急落、中東の緊張緩和で原油に連れ安

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Jul 27, 20261 min read
欧州天然ガスが9%急落、中東の緊張緩和で原油に連れ安

Summary

週明けの欧州市場で天然ガス価格が約9%急落した。中東情勢の緊張緩和観測から原油価格が大幅に下落したことを受け、地政学リスクプレミアムが剥落した。

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Background

週明けの欧州市場で、卸売天然ガス価格が約9%急落した。中東情勢の緊張緩和を示唆する報道を受け、原油価格が大幅に下落したことに連動した動きとなった。

中東情勢の緩和が背景

この価格下落の引き金となったのは、イラン当局者が、米国が同地域での軍事攻撃を停止すれば、イランは主要な輸送経路における商業船舶への攻撃を停止すると発表したことだ。この報道を受け、世界の原油価格は5%以上下落した。

ホルムズ海峡や紅海における海上輸送のボトルネックが長期化するとの懸念が劇的に後退し、エネルギー市場全体で地政学リスクプレミアムが急速に巻き戻された。天然ガス先物市場もこの動きに追随した。

市場への影響

欧州の天然ガス価格の指標となるオランダTTFハブの翌月渡し契約は、週明けの取引で一時9%近く下落し、先週末につけた4カ月ぶりの高値から急反落した。英国の同等契約も同様に約9%の下落を記録した。

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地政学的情勢の雪解けは、液化天然ガス(LNG)タンカーの航行が円滑化するとの期待を再燃させた。これにより、アジアへの供給転換リスクが低下し、欧州の冬場のガス貯蔵量積み増しに対する市場のパニックが沈静化した。

冬季に向けた供給懸念は依然残る

月曜日の急落にもかかわらず、欧州の天然ガス需給は冬の暖房シーズンを前に依然として敏感な状況にある。欧州の地下ガス貯蔵施設の貯蔵率は現在54%付近にあり、過去5年間の平均を下回っている。

欧州への主要供給元であるエクイノール社は先週、欧州連合(EU)が冬前に貯蔵率80%という目標を達成する可能性は低いとの警告を発しており、供給への懸念は根強い。しかし、今回の天然ガスと原油価格の下落は、ユーロ圏経済にとっては追い風となり、インフレ期待を抑制する効果が期待される。これは、米連邦準備制度理事会(FRB)、イングランド銀行、日本銀行が今週後半に金融政策決定を控える中で、注目される動きだ。

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